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短命県から学ぶ健康

からだコラム

[短命県から学ぶ健康]ランキング変遷の理由分析

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 1965年から都道府県別の平均寿命ランキングが発表されています。青森県は常にほぼ最下位です。今、一番長生きするのは、長野県です。

 最初に平均寿命ランキングが発表された65年の長野県は男性9位、女性26位でしたが、徐々に順位が上がってきて、ついに首位の座を射止めました。

 かつての沖縄県は、皆さんご存じのように日本一の長寿県でした。しかし、近年ランクを落とし、何と2010年は女性3位、男性30位です。3位と30位で「さんさんまるショック」と地元では言われています。

 さらに、この順位はまだ落ちる可能性があります。なぜなら、沖縄県の高齢者(「おじい」や「おばあ」)はいまだに日本一の長寿なのですが、40、50歳代の死亡率が高いからです。この世代が今後、年を重ねるとさらに平均寿命に悪い影響を与えます。ショックは続くということです。

 このようなランキングの変遷には必ず理由があるはずです。それを分析していくと、「健康づくりって何」「健康って何」という本質的な部分が見えてくるはずです。

 ここで忘れてはならないことがあります。どの都道府県でも、最新ランキングの2010年は1965年時より10歳以上長生きしているということです。例えば青森県の男性の場合、65年の平均寿命は65・3歳で2010年は77・3歳です。わずか45年の間に12歳の寿命延伸がみられています。

 このように驚くべき寿命延伸の原動力は、生活環境の改善や、血圧・塩分・喫煙対策の功もありますが、やはりなんといっても医療レベルの向上でしょう。

 問題の本質は、ほぼ同じ医療レベルを持つ長野、青森両県の間で、同じ10年で比較するとこれほど大きな差(男女平均で2・6歳)があるということです。

 (中路重之・弘前大学教授)

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