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予防医学研究者・石川善樹の「続けたくなる健康法」

コラム

料理をする人は健康

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 こんにちは。

 予防医学研究者の石川です。 

 最近、「なるほど!」と思った研究が出たので、ご紹介したいと思います。

 結論から言うと、「家で料理をすると、体重が増えにくく、結果として糖尿病になりにくい」というものです。研究を行ったのは、ハーバード大学の公衆衛生の研究者たちです。

 そもそも研究を行う時には、何らかの疑問があって始めるものです。著者らの疑問は次のようなものでした。

 「外食の回数が増えると、健康を害する研究は多く出ている。その一方で、家で食事を作ることが、どのような影響を及ぼすのかほとんど研究がない。だったら調べてみよう!」

 ……というような背景があり、今回の研究に至ったというわけです。合計すると約10万人を約25年間にわたり追跡したデータベースを分析した結果、冒頭述べたように家で料理すると糖尿病になりにくいと報告しています。

(出典:http://journals.plos.org/plosmedicine/article?id=10.1371/journal.pmed.1002052)

 

重要なのは「昼食より夕食」

 さらに重要なのは、どうも「昼食よりも夕食を家で作ること」が健康にいい働きをするようです。

 これはあくまでアメリカで行われた一つの研究にすぎないので、すぐに日本人である私たちにも同じことが言えるかどうかは不明です。さらに細かいことを言えば、家で作っていても、味付けが濃いもの(脂と糖と塩が満載の料理)を作っていたのでは、とても健康にいいとは言えません。

 ただ、本当に健康を改善しようと思ったら、料理を覚えるということはとても有効な方法の一つだと考えられます。実際、全米各地の病院では、備え付けのキッチンを使って、患者さんに料理を教えるというプログラムが人気を博しているそうです。

 かくいう私も、まだまだ素人ではありますが、ちょっとずつ料理を覚えている日々です。贅沢ぜいたくにもフレンチのシェフから南フランスの伝統的な野菜の煮込み料理ラタトュユを教えてもらったりしています。

 もし料理をされてらっしゃらない方がいれば、ぜひこれを機会にまずは一品から覚えてみてはいかがでしょうか?

 それではまた次回!

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予防医学研究者・石川善樹の『続けたくなる健康法』_顔120px

石川善樹(いしかわ よしき)

 予防医学研究者・医学博士。(株)Campus for H共同創業者。1981年 広島県生まれ。東京大学医学部健康科学科卒業、ハーバード大学公衆衛生大学院修了後、自治医科大学にて博士(医学)取得。「人がより良く生きるとは何か」をテーマとして、企業や大学と共同研究を行う。専門分野は予防医学、行動科学、機械創造学、マーケティング等。

 著書に「疲れない脳をつくる生活習慣」(プレジデント社)など。最新刊「ノーリバウンド・ダイエット」(なとみみわさんとの共著、法研)が2017年1月19日に発売。

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2件 のコメント

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和食最高

風太

単身赴任歴16年、宴席などを除いてすべて自炊で通しています。 コンビニ弁当やファーストフードのテイクアウトは一人身の寂しさを倍加させるのであくま...

単身赴任歴16年、宴席などを除いてすべて自炊で通しています。
コンビニ弁当やファーストフードのテイクアウトは一人身の寂しさを倍加させるのであくまで手料理にこだわります。
そこで求められるのはスピード、何たって夜にお腹を空かせて帰っても誰かが用意してくれている訳でもなし、10~20分で出来上がらなくてはなりません。それでたどり着いたのが和食が一番ということでした。
まずは味噌汁や鍋もの、これって根菜類、芋類、葉物類とどんな野菜を放りこんでも美味しいです。それから魚。そのまま焼いてもよし、麺つゆベースで煮魚にしてもよし。洋食がとかく手間のかかるのに対して、和食の多彩な調味料を活用すればこんなメニューなら10分で作る自信があります。もっとも、ご飯が炊きあがるまでの待ち時間は缶ビール1本の出番となりますが。
朝は前夜の残りと納豆があれば大満足。
おかげさまでこの生活を続けてお腹の贅肉が落ちました。

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困った例も

四朗

なるほどと思いますが、こんな例もあります。 病弱な家内の勧めで、退職後に男の料理教室に通いました。4年間の教室では、レシピさえあれば、なんでも作...

なるほどと思いますが、こんな例もあります。
病弱な家内の勧めで、退職後に男の料理教室に通いました。4年間の教室では、レシピさえあれば、なんでも作れる自信を持ちました。
パソコンで美味しそうなレシピを探し、レパートリーは、大げさに言えば無限。
家内が寝込んでも、食事を作る心配は無くなりました。
2年前から、知人を呼んで月1回食事会を開くようになりました。毎回15名以上のひとが集まり、狭いマンションには、それぞれが持ち寄った料理が並びます。
問題が起こったのは、食べ過ぎです。少しずつとは言え、すべての料理を味わいました。
気づけば、糖尿病の症状が出ていました。糖尿病教室に通い食事療法と運動療法を始めました。
病気だと分かりながら、今でも料理作りに励んでいます。レシピは糖尿病患者の食事本から取っています。

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