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いきいき快適生活

介護・シニア

大賞 片桐重男さん 91歳(東京都国分寺市)…第16回ニューエルダーシチズン大賞(2)

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子どもに算数の面白さを

大賞 片桐重男さん 91歳(東京都国分寺市)…第16回ニューエルダーシチズン大賞(2)

算数教室で小学生を教える片桐さん

 「よくできているね」「こうやって計算してごらん」。90歳を過ぎても、問題を解く子どもたちの間を歩き回る足取りは軽く、声にも張りがある。東京都国分寺市の公共施設で20年以上、小学6年生を対象にした算数教室を開き、算数の面白さを伝えている。

 自身が通った商業高校の夜間部では数学の授業がほとんどなく、「もっときちんと教えてほしい」と思ったことが教師を志した原点だ。都立高校の数学教諭を経て、都立教育研究所(現・都教職員研修センター)で算数の指導法を研究し、教職員を指導した。その後、横浜国立大、文教大の教授を歴任し、算数教育を「生涯の研究テーマ」として取り組んできた。

 70歳で退官後、「地元のために何かしたい」と始めた算数教室では、これまでに約1000人が学んだ。使用する問題はすべてオリジナルだ。「1枚だけ重さの違う金貨を見つけ出すには、最も少なくて何回てんびんにかければいいか」など、子どもが興味を持ちそうな身近な物を題材に、毎年、新しい問題を考案する。学校で習う知識を使わなくても、その場で数えたり考えたりすれば解けるのがポイントだ。「子どもならこう考えるかな、こうすれば解きやすいかな、といつも考えている」

 教育研究所時代に、都内の教諭と始めた自主勉強会も、40年以上続いている。新米教師だった参加者の多くはベテランになり、今では算数教室にもボランティアで参加している。「長年、一緒にやってきた仲間が、この賞に推薦してくれたことが一番うれしい」と笑顔を見せた。(小沼聖実)

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