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俳優 塩見三省さん

一病息災

[俳優 塩見三省さん]脳出血(3)リハビリで見えた明かり

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 風呂場で倒れて救急搬送、その3日後から病院でリハビリが始まった。「大病を患ったという実感がなかった。倒れる前と後の時間がつながっているのが不思議な感じ」と、最初は急展開に戸惑った。

[俳優 塩見三省さん]脳出血(3)リハビリで見えた明かり

 リハビリで、すぐに治ると思っていたが、5か月過ぎても、つえで歩く程度にしか回復しなかった。「体は動くようになるのか」「俳優は無理か」といった不安から、直後は素直にリハビリを頑張る、という気持ちにはなれなかった。

 それでも「色々考え、悩みながら、命があって良かった、という気持ちを大事にしながらリハビリをするのが自分らしさ」と思い、日々励んだ。

 続けられたのは、色々な人に出会い、助けられたおかげだと思っている。病院で偶然出会った、巨人軍終身名誉監督の長嶋茂雄さんも、その一人だ。

 待合室で「1、2、3、4」と元気な声がする。歩行練習をしている長嶋さんだった。後日、お願いして一緒の写真に入ってもらってからは、院内で姿を見つけると「グッドチャレンジだね!」などと気軽に声をかけてくださるのがうれしくて、またやる気がわいた。

 「リハビリをやっても、なかなか回復せず、霧の中にいるようだった。それでも頑張ると、ちょっと明かりが見えてくるんです」。かすかな明かりを追い続けて、2年以上が過ぎた。

  俳優  塩見(しおみ)   三省(さんせい) さん(68)

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