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脊柱管狭窄症、湿布や薬効果なく

 89歳の母が脊柱管 狭窄きょうさく 症で、湿布も血流をよくする薬も効きません。座っていると左脚に電気が走るような痛みが出ることもあります。治療法はありますか。何かほかの病気でしょうか。(66歳女性)

注射による治療や手術も検討

松本 守雄 慶応大学整形外科教授(東京都新宿区)

 脊柱管狭窄症は、腰の背中側にある神経の通る管(脊柱管)が老化現象で狭くなり、神経が圧迫されて腰や脚の痛み、しびれを生じる病気です。長く立ったり歩いたりすることが難しくなります。高齢者に多く、現在、国内に350万人以上の患者さんがいると推定されています。

 相談者のお母様は座っていても左脚が痛いとのことですので、狭窄症に加えて腰の軟骨である椎間板が飛び出した椎間板ヘルニアや、脊柱管の外側の部分で神経の枝が圧迫されている状態なども考えられます。

 脊柱管狭窄症に対する治療は、神経の血流を良くするプロスタグランジン製剤や神経の痛みをとる薬、腹筋や背筋を鍛える運動療法、温熱療法などの物理療法などが行われます。痛みの強い人には注射での神経ブロック治療が行われ、特に相談のお母様のように片側の脚が痛い方には効果的です。

 これらの治療が無効の場合には手術が行われます。通常は、神経を圧迫している骨やじん帯を背中側から取り除く 椎弓ついきゅう 切除術が行われます。最近では内視鏡や顕微鏡などを使って、手術の負担を極力軽くする低侵襲手術が広く行われており、80歳を超えた高齢者でも、内科的に大きな問題がなければ手術を行うことも多くなってきました。

 相談者のお母様は現在の薬の治療で改善が得られないということですので、神経ブロックを検討するか、場合によっては手術の適応がないか、主治医と相談するのがよいでしょう。

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