文字サイズ:
  • 標準
  • 拡大

ニャるほど!社会保障

医療・健康・介護のニュース・解説

「ブラック企業」って、なに?

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • チェック

ルール守らず働かせる

ルール守らず働かせる

 

id=20161003-027-OYTEI50011,rev=2,headline=false,link=false,float=left,lineFeed=true

「ブラック企業」って、

なに?

どんな問題があるの?

 「ブラック」という言葉は、危険人物を載せた「ブラックリスト」のように、悪いものを指す意味で使われることがある。「ブラック企業」も同様に、過酷な環境で若者を使い捨てにするような会社を言うんだ。

 私たちが仕事に就く時、どんな条件で働くかを会社と契約する。でも、雇われる側は、雇う側に対して立場が弱くなりがちだ。このため、雇う側が自分たちに都合良く条件を決めることがないよう、法律で働く人の権利を守っている。「ブラック企業」と呼ばれる会社は、こうした働き方のルールを守らないんだ。

 特徴の一つが、過度な長時間労働を強いることだ。法律では、労働者の働く時間は原則、週40時間、1日8時間までと決めている。それ以上働かせる場合は、残業代を払わなければならない。それなのに、きちんと払わないばかりか、「おまえの仕事が遅いからだ」などと暴言を浴びせるなどしてこき使うんだ。

 「ブラック企業」という言葉が使われ始めたのは、世界的な不況で労働環境が悪化した2008年頃。多くの企業が新入社員の採用を減らし、学生の就職難が深刻化した時期だ。正社員になれず、派遣やアルバイトとして働く人が増える中、「ようやく正社員の仕事を見つけた」という若者の心理につけ込んだんだ。

 過酷な労働で心身をむしばまれ、病気になって生活が行き詰まってしまう人も少なくない。日本の将来を担う若者を食いつぶすかのような風潮は、学生のアルバイトにも広がり、「ブラックバイト」という言葉も出てきた。こんな企業が増えれば、日本の社会は活力を失ってしまうよね。

 そこで、国も対策に乗り出した。ハローワークは今年3月から、違法な長時間労働などが発覚した企業の求人を一定期間受け付けなくなった。働く側にも、就職する前に労働時間や休日数、残業時間を確認するなど、自衛策も求められるね。

 ただ、もし、そんな会社に入ってしまっても、一人で悩まず、労働基準監督署や弁護士、個人加入できる労働組合、NPO団体などの専門家に相談することが大切だよ。(山口正雄)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • チェック

PIP160404YTE050009000-000

ニャるほど!社会保障
 「猫ピッチャー」の作者、そにしけんじさんの話「社会保障は難しいイメージもありますが、実は身近で大切な問題。若い人も含めて、自分たちの生活を考えるきっかけにしてほしいです」

ニャるほど!社会保障の一覧を見る

最新記事