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患者と医療者の交流拠点作りに奔走するがん闘病の医師

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患者と医療者の交流拠点作りに奔走するがん闘病の医師

  西にしむらげんいち さん(58)

 副院長を務める金沢赤十字病院(金沢市)で抗がん剤治療を受けながら、「ムカムカするね」「じんわり発汗しとる」。看護師や薬剤師に副作用や吐き気止めの効果を実況中継する。

「患者と医療者のずれを減らすのが使命」

 「初体験の治療に楽しみを見いだすしかない。医師の自分が患者になって初めてわかった実感を伝え、患者と医療者のずれを減らすのが使命」

 消化器外科医として勤務中の昨年3月、肝臓に転移した胃がんが見つかり、「治療しなければ余命半年」と宣告された。新聞や雑誌で体験を発信し、誕生日の9月29日、初の著書を出版した。

 「通院しながら生活に不安を抱える患者は多い。患者と白衣を脱いだ医療者が同じ生活者として語り合い癒やされる場が必要」と、患者になる前から考えてきた。月3回、看護師の妻ら医療者仲間と市内の町家を借りて患者交流会を開く。常設の交流拠点を作るために全国で講演して寄付を募り、今月には完成する予定だ。

 「がんに限らずどんな患者も最後まで住み慣れた町で生きがいを持ち続けたいはず。そのための道筋を作るのが今の生きがいです」(ヨミドクター編集長 岩永直子、写真も)

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