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厳しい暑さや寒さは妊婦にタブー

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早産のリスクが上昇

厳しい暑さや寒さは妊婦にタブー

 予定日より早い時期に出産となる早産。医療技術が発達し、早産児でも無事に育つケースは多いが、リスクがあるのも事実だ。早産の原因はさまざまで、高血圧や子宮筋腫といった疾患をはじめ、感染症やストレス、喫煙習慣など、母体側に何らかの問題がある場合が多い。そして、どうやら気温も関連しているらしいことが、米国立小児保健発達研究所らの研究グループによって示された。妊娠中に厳しい暑さまたは寒さにさらされると、早産のリスクが高まるのだという。研究の詳細は、医学誌「Environmental Health Perspectives」( 電子版 )に掲載されている。

妊娠初期の寒さで早産リスクが20%上昇

 早産とは、妊娠6カ月に当たる22週目から臨月と呼ばれる36週目での出産を言う。ただ、これは日本の定義であり、国によって若干異なる。例えば米国では2013年に、それまで正期産としていた37~38週目を「少し早め」と変更した。

 今回の研究では、米国12州の電子診療記録から22万3375人分の妊婦のデータを抽出し、気温と出産との関連について検討した。気温は、「高い」「温和」「低い」の3つに分けた。

 その結果、妊娠初期(1~7週目)に厳しい寒さにさらされた妊婦は、温和な気温で過ごした妊婦に比べて、妊娠34週未満での早産リスクが20%高かった。妊娠34~36週の早産リスクは9%、妊娠37~38週は3%、それぞれ高かった。

 一方、妊娠1~7週目に、厳しい暑さにさらされた場合の早産リスクは、温和な気温の場合に比べて、妊娠34週未満が11%、妊娠37~38週が4%それぞれ高かった。妊娠15~21週目に暑さにさらされた場合でも、同様の早産リスクが見られたという。

 全妊娠期間で見た場合、厳しい暑さは妊娠34、36~38週での早産リスクにつながった。厳しい寒さでは、妊娠37、38週での早産リスクとなった。

 ケース・クロスオーバーという手法を用いて解析したところ、出産前1週間の時期に気温が約2.8度上昇すると、夏場は早産のリスクが12~16%高まり、冬場は逆に4~5%低下することが示された。

 今回の研究結果を踏まえ、同研究グループは「激しい暑さや寒さがなぜ早産と関連するのか、その理由を解明するには、さらなる研究が必要だ」とし、さらに「温暖化により酷暑の日が増えれば、早産率が高まる可能性もあることから、何らかの対策が必要だ」と強調した。

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