わたしの医見
医療・健康・介護のコラム
医師の発言、患者がおびえるのを楽しむ?
東京都中野区 無職 77
横断歩道を渡り終える寸前、車にはねられた。後頭部などを打ち、救急車で運ばれた。幸い骨折はなかったが、検査をすると頭部に白くぽつんと映るものがあるという。
診察した脳外科の若い医師は、くも膜下出血を今後起こすかもしれず、死亡、半身不随、社会復帰の確率は3分の1ずつだと、平気な顔で言う。家や外出先で一人の時に倒れたら怖いのに、私がおびえるのを楽しんでいるようだった。
こうした対応が続き、さすがの私も「そんなにおどかさないで」と少し強い口調で言った。すると次の診察から部長の医師が来て、「体調を整えて来春に再検査しましょう。大丈夫」と言ってくれた。穏やかな言い方に思わず涙が出た。
あれから3年。今でも当時を思い出すと怖くなる。医師の皆さん、どうぞ不安でいっぱいの患者を怖がらせないでください。
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死亡に言及するとき
miikun
その若い医師のやり方はあまり良くなかったと思います。 近い将来の死亡の可能性に言及する必要があるときは、まずご家族だけに話します。 ご家族から本...
その若い医師のやり方はあまり良くなかったと思います。
近い将来の死亡の可能性に言及する必要があるときは、まずご家族だけに話します。
ご家族から本人にも伝えて欲しいとの希望があれば、そのようにします。
ご本人への説明で死亡に言及する場合は、直接的な表現を避けるようにします。
「大丈夫」という言葉の使い分けも重要です。
ご本人に対しては、安心させるためにしばしばこの表現を使います。
ご家族から「大丈夫でしょうか?」と聞かれた場合は、「医療に大丈夫ということはありませんので」と前置きし、リスクを説明するなどします。
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