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医療相談室

子宮体がん

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子宮内膜が異常に厚く

 婦人科検診で子宮内膜が異常に厚いと言われ、検査しましたが、異常はありませんでした。子宮内膜もはがして検査しましたが、がん細胞は見つかりませんでした。子宮内膜はさらに厚くなっています。ほかの病気と何か関係があるのでしょうか。(73歳女性)

細胞・組織診や子宮鏡検査も有効

織田 克利 東京大学産婦人科准教授(東京都文京区)

 子宮内膜は月経周期によって厚みが変わる組織です。エストロゲンという卵巣ホルモンによって厚みを増していき、排卵後はプロゲステロンという卵巣ホルモンも一緒に分泌され厚みを保ちます。妊娠しない場合、厚くなった子宮内膜は血液とともに子宮外に排出されて薄くなります。これが月経です。

 閉経後の女性では、卵巣ホルモンの分泌が低下しているため、内膜が薄い状態のまま維持されます。ホルモン剤の服用なしに、73歳で子宮内膜が異常に厚い場合は、子宮内膜に発生する病気がないかを調べます。具体的には「子宮体がん(子宮内膜がん)」、子宮内膜が過度に厚くなる「子宮内膜増殖症」、良性の「子宮内膜ポリープ」などが考えられます。

 診断には、子宮内膜を調べる細胞診や組織診が有効ですが、見えないところから細胞・組織を採取するため、異常が生じている部分が1回の検査で見つからないことがあります。良性か悪性かを調べるには、画像検査の他、子宮鏡検査も有効です。子宮鏡検査では、胃カメラなどと同様に細いカメラを子宮の中に挿入し、厚くなっている部分を直接見ることができます。診断が難しい時は、麻酔をかけて子宮鏡を使いながら、異常が生じている部分を削って病理検査を行うこともあります。良性と確定するのは難しい場合もありますので、詳しい検査を受けることをお勧めします。

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