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「命の重さ」とは

いいお天気

わたしは21週でお腹の子に先天性心疾患がみつかり、人工妊娠中絶を受けました。
コラムを読み、染色体異常がみつかって妊娠継続をあきらめる親に対して、お腹の中の子の「命の重さ」を軽視したり、安易な「生命の選択」をしたりした結果、人工妊娠中絶を選択したのではないか考えておられるのではないか、という印象を受けましたが。どうしてもそれに違和感を感じてしまいました。
わたしの理解不足でしたら申し訳ありません。

お腹の中で子を育ている妊婦が、だれよりも胎児の命の重さを感じているのではないかと思います。胎動を感じているならなおさらです。また中絶と一言でいっても、それは大きな心身の痛みを伴うものでした(中期中絶は出産と同じですから)。わたしの場合はそのときの身体的な痛みより、そのあとの精神的なもの、後悔や罪悪感のほうが大きかったです。きっと一生抱えていくのでしょう。

94%の高確率といいますが、その数字のうしろにはそれだけたくさんの人の苦悩と涙と悲しみがあるのではないでしょうか。

幼い我が子の命の重さを理解しないで、安易に中絶をしているひとーとくに妊婦ーは、ほとんどいないと思います。また中期中絶は心身に非常におおきな苦しみと痛みをともないます。94%の人々は、だれよりもそれを感じて考えているのではないかと、わたしは自分の経験もあり、そう思いました。

松永さんに正面から反論したいわけではありません。違いを許容しあえる社会になってほしいとわたしも思います。ただ、その決断をするのはとても悲しく苦しいものであることを知っていただけたらと思いました。そして、そんな決断をする妊婦がへることをただ祈るばかりです。

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想像してください

サンライズ

親は子供にどんな障害があろうと愛情で乗り切れるかもしれません。
でも親は、自分にもしものことがあったらどうなるのだろう、と心配は尽きません。
そして他にも子供がいたら、兄弟に面倒を見てもらうことになります。
そこまで考えれば中絶の苦悩が分かろうというものです。
発言小町でも最近「障がいを持っている兄弟がいる方」というトピがあるので見てください。

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自己責任

百日紅

人為的な優生思想が間違いなのはそのとおり。されど出生を神の手に委ねると言うなら死も同じ、中絶と同様に延命治療も俎上に上げなければなりませんし、精子バンクは優生思想の一形態ではないでしょうか。自殺やムダな延命治療を認めないキリスト教は首尾一貫しています。
神の定めた生死の掟を変える中絶のザラザラとした感じは、他方でこれを非難する側にも感じます。中絶は家族の幸せを考えた苦渋の決断です。病院での診察という一点で接するに過ぎない医師が患者や家族の生活をどこまで理解しているのか、青い芝も他人の生き方に口出しができるのか。「国家からの自由」は同時に「他人からの自由」でもあるはずです。通常の育児でさえノイローゼになる、無理しての出産が棄児、育児放棄となったら誰が責任を負うのでしょう。
優生思想の優勝劣敗を排し障害を個性として共生を図る、しかし、政府がノーマライゼーションを推進しようと2007年の障害者白書で「障害は個性である」と記述したところ、問題を矮小化するものと非難を受けました。語る立場によって評価が異なるとすれば、結局は自分で責任持って判断するしかないように思います。
最近の医学の進歩は神の領域に踏み込んだ感すらあります。しかしそれは人間の生の可能性を広げた反面で、医療費を含めた社会的コストの増大として国民に跳ね返り、新たな貧困問題を発生させています。格差社会の到来は、金持ちでなければ教育も健康な生活も先進医療も満足に受けられず、さらには結婚、出産も望めない。この負の連鎖が新たな経済的優生理論を生んでいるとしたら皮肉なものです。

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難しい問題が共存を産む

欲望に食われるのは辛い

よく中絶数をもっと少なくしたいという運動でもないけど教育をという声を聞きます。それを読んだ人が影響を受けて産みたくないという結末になる人もいます。
いろいろな難問を当事者と話し合う場があると、次回はいつ開催しようとなります。次回も話しあうにはそれぞれが「生きていなくていけない」ので不思議と共存状態になっていきます。話合いの場って大事です。なにごともやり過ぎには注意とも言えますけど、これが一番難しいですね。ほどほどを知るにはあと100年はかかるのかなと思ってます。あまりにも結果を早く「欲しい」と急ぎすぎていいことはないです。

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