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卵子活性化治療、25人中2人妊娠…大阪のクリニック

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■ミトコンドリアを注入

卵子活性化治療、25人中2人妊娠…大阪のクリニック

 細胞内の小器官ミトコンドリアを使い、卵子を活性化させる新たな不妊治療を行い、2人が妊娠したと29日、大阪市の不妊治療施設グループが発表した。

 実施した「HORACグランフロント大阪クリニック」の森本義晴院長によると、女性本人の卵巣から卵子の元の細胞を採取し、ミトコンドリアを抽出。体外受精の際に精子と一緒に卵子に注入した。ミトコンドリアは細胞のエネルギーを生み出すため、卵子が活性化し、妊娠・出産率向上が期待できるという。日本産科婦人科学会は臨床研究での実施を了承した。

 今年2月以降、27~46歳の25人に実施した。うち6人が受精卵を移植し、27歳と33歳の女性が妊娠した。いずれも過去に系列クリニックで1回体外受精を行ったが、妊娠しなかった。1回の治療費は約250万円。

 治療法を開発した米国の会社によると、海外では2015年以降この治療で約30人が誕生している。

 森本院長は「今回の妊娠が、新治療の効果かどうかは分かっていない。今後メカニズムを解明する研究も続け、どんな患者に効果があるかを見極めたい」と話している。

 石井哲也・北海道大教授(生命倫理)の話「ミトコンドリアにはDNAも含まれる。生まれてくる子に予期せぬ遺伝的影響が出る恐れがあることも考えると、治療として提供するのは疑問。基礎的な研究を積み重ねるべきだ」

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