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肺がん細胞、抗がん剤から生き延びる新たな仕組み発見…北大

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 肺がんの細胞が、免疫細胞の働きを抑えるなどして抗がん剤から生き延びる新たな仕組みを、北海道大学の清野研一郎教授(免疫生物学)らが発見して、米がん専門誌に発表した。

 清野教授らは、抗がん剤への耐性を獲得したがん細胞周辺に、体内に侵入した異物を食べる白血球の一種「マクロファージ」が集まり、中でも他の免疫細胞の働きを抑えるタイプが多いことに注目。こうしたタイプを誘導するたんぱく質「インターロイキン(IL)34」と肺がん細胞の関係を調べた。

 通常の肺がん細胞と、抗がん剤と一緒に6か月間培養して生き残った耐性細胞とで、IL34を作る量を比較。通常のがん細胞はIL34を出さないが、耐性細胞は大量に出すことがわかった。耐性細胞はIL34を使って、マクロファージを免疫細胞の働きを抑えるタイプに変換するとともに、自らの生き残る力を高めていることも分かった。

 マウスの実験で、IL34の働きを抑えると、耐性細胞でも抗がん剤が効きやすくなることも確認した。清野教授は「今回の耐性獲得の仕組みはこれまで知られていたものとは違う。新たな治療薬の開発につなげたい」と話している。

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