科学
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ベンゾ系薬物の影響(2)眼瞼けいれん患者の40%、発症前に神経用剤を連用
眼痛、
この事実は、私の臨床経験から発した現在進行中の臨床研究の中間集計においても、まず間違いないところです。
ただ、そのことを多くの眼科医は気づいていませんし、こうした薬物を多く処方している、内科、精神神経科、神経内科、心療内科(メンタル科)や整形外科などの医師はほとんど知りません。
このコラムで数回連続して取り上げた、目を開けていることが困難(専門用語では開瞼困難)な
まだ中間集計ですが、私の施設で診ている眼瞼けいれん患者の40%近くもが、神経用剤を発症以前に連用していることがわかりましたので、薬物性は決して珍しいものではありません。
眼瞼けいれんにおける感覚過敏症状と、開瞼困難があまりない感覚過敏症状との境界は明確ではないのですが、私は後者を「ベンゾジアゼピン眼症」と称することを提唱しはじめております。
ところが、この場合の目のさまざまな症状は、視力や視野検査には影響が出ず、眼科的診察で、眼球にも症状を説明できるような異常が見つかることはありません。
だからでしょうか、眼科医やほかの科の医師も、日常生活に大きな影響を与える重篤な症状としては認識しにくいようです。
それゆえ、ベンゾ系が関与しているかもしれないと、私から、時には患者自身から処方している医師に伝えても、反応は必ずしも鋭敏ではありません。
副作用が生死に関わるものや、失明しうる状態になれば、医師も製薬会社もさすがに真剣になるでしょう。
ところが目が痛い、眩しいなどは、たぶん「背中が
患者本人は、非常に
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