元記者・酒井麻里子の医学生日記
医療・健康・介護のコラム
今だから、医学を学べて良かった
前期の授業を終え、8月から約3週間の夏休みに入りました。久しぶりに学生になった昨年は、働いていたときにはなかった長いお休みに、何をしていいのかわからないところもあったのですが、2年目の今年はすっかり学生気分でゆっくりしています。
前の大学の友人やお茶のお稽古仲間が、東京から出雲に遊びに来てくれたり、私が実家に戻り、かつて仕事でお世話になった方や、友人に会ったりしています。
すでに子どもを持つ友人と話していたときのことです。「海外勤務がしたい」と以前から話していた彼女は、会社の先輩が海外留学したことを機に、本当に自分が海外勤務をしたいのか考えたのだそうです。
その結果、帰国子女の彼女は「海外勤務が本当の希望じゃないかもしれない。また海外で生活したいとは思うけど、会社員として右から左に目の前のことをこなしていく中で、少しゆっくり腰を落ち着けて、体系的に知識を身につけたいと思うようになった」と気づいたのだそうです。
私も彼女も同じ大学を卒業して、同じタイミングで社会人になったので、働いて10年以上たちます。入社してからお互い必死で仕事を覚え、仕事の面白さややりがいを知り、たまに顔を合わせていました。
そうこうするうち、一通り仕事ができるようになり、責任ある内容もまかされるようになりました。
会社で次々に降ってくる目の前の仕事をこなしていく中で、「どうやって年を重ねていこうか」とも、思うようになったのだそうです。
その一つが、「ちゃんと学び直したい」ということだった。
実際、別の友人は海外留学を決めたり、新たに資格を取ったりしています。それまでやっていたことのステップアップだったり、全く違う分野に挑戦したり。
学び直したいと思うタイミングが来るということでしょうか。
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「学べることに感謝」とても素敵ですね!!
岩田充永
とても気持ちの良い素敵な文章で、学生に教える立場になってしまった自分も襟元を正さなければと感じます。私の勤務する大学にも「学びたい」と思って医学...
とても気持ちの良い素敵な文章で、学生に教える立場になってしまった自分も襟元を正さなければと感じます。私の勤務する大学にも「学びたい」と思って医学部に再入学する学生がいます。酒井さんや彼らの学ぶことに感謝し貪欲な姿は刺激になります。今後の御活躍と発信を期待しています!!
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