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免許不要「シニアカー」…自宅周辺で慣れるまで練習

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歩行者用信号に従い歩道を

免許不要「シニアカー」…自宅周辺で慣れるまで練習

シニアカーに試乗する男性(東京都新宿区の京王百貨店新宿店で)

 シニアカーと呼ばれるハンドルの付いた電動車いすが注目されている。ハンドルを操作し、歩くぐらいの速さで移動する乗り物で、足腰が弱り、徒歩での外出が難しくなった高齢者に人気だ。使用にあたっては交通事故に遭わないよう注意したい。

 7月上旬、京王百貨店新宿店(東京)の屋上で、シニアカーの試乗販売会が開かれた。参加した東京都内の男性(76)は運転免許を返納し、現在は、電車や自転車などで移動しているという。「足が弱った時に備え、操作しやすいタイプを探しています」と話す。

 シニアカーはハンドル型電動車いすとも呼ばれ、自転車やバイクと似た感覚で使用できる。一般的な車いすよりも前輪が大きく太いため、でこぼこ道なども通行しやすく、外出に向いている。レンタルでも利用できるが、同店によると、「自分専用のものを購入したい」という要望が増えているという。同店では27日までシニアカーを展示販売し、その後はカタログで注文を受け付ける。

 シニアカーは歩行者扱いとなるため、運転免許はいらない。歩道を通行し、歩行者用の信号に従う。歩道のない場所では原則、道路の右端を通行する。最高速度は時速6キロ。かつては3輪タイプが中心だったが、最近は4輪が主流だ。自宅のコンセントで充電でき、1回の充電で20~30キロ程度走行できるという。

 オートバイや農機具などのメーカーが製造し、値段は30万~40万円するものが多い。福祉用具店などで取り扱っている。電動車いす安全普及協会(浜松市)によると、年間約1万4000台が出荷されている。

 利用にあたっては、交通安全に気を配りたい。警察庁によると、電動車いすを使用中の人身事故は昨年、179件発生し、7人が亡くなっている。

 道路を横断中に事故に遭うケースが多く、渡ろうとしたが、思ったほど速度が出ず、渡りきれなかったケースも少なくないという。同協会事務局の田澤充康さんは「左右を十分確認し、車が見えたら渡らない。踏切では、途中で遮断機が下りる場合に備え、家族ら介助者と一緒に渡ってほしい」と呼びかける。

 不慣れなうちは路肩に寄りすぎて側溝にはまる恐れもある。実際に試乗し、乗り方のコツなどを教えてもらうとよい。田澤さんは「慣れるまでは自宅周辺などで、介助者を連れて練習を」とアドバイスする。初めは時速4キロ程度で練習し、少しずつ速度を上げていくとよいという。充電が切れると動けなくなるため、利用前には必ず、バッテリー残量を確認しておこう。

 電動車いすの登録制度を設けている愛媛県交通安全協会は、登録者向けの交通安全教室などを定期的に実施している。同協会の山口徳典さんは「歩行者と接触すると、ケガを負わせかねません。狭い道で歩行者とすれ違う時は、減速や一時停止を心がけてください」と話している。

■シニアカー利用時の注意点

使用前にバッテリーの残量を確認。遠出の際はフル充電に

バッテリーはおおむね2~3年で交換

道路を渡る際は横断歩道を渡り、斜め横断はしない

急坂や大きな段差、溝のある場所は避ける

夕方は日没前でもライトを点灯

年1回は販売店で定期点検を

 (田澤さんの話をもとに作成)

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