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障害者の実情

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心身の機能以外にも

障害者の実情

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「障害がある」って

どういうこと?

 障害と聞くと、手足が動かない、目が見えないなど個人の身体の状態を思い浮かべやすいけど、それだけを指すわけじゃない。

 心身の機能が損なわれていても、周囲の環境を抜きに障害はとらえきれないんだ。例えば、目が見えなくても、必要な時に支援者がいてくれて、盲導犬を連れて歩きやすい環境であれば、生活の不便さはかなり和らぐはずだ。逆に道路が段差だらけで、誰も助けてくれない環境だったら、安心して暮らせないよね。

 つまり、その人の行動や生活を縛るような環境や周りの人の態度、社会の仕組みが、不便さや困難という障害を生む原因にもなるんだ。これは君や僕にとってもひとごとじゃない。今は健康でも年は取るし、事故や病気にいつ直面するかもわからないからね。だから、障害がある人が暮らしやすい社会を整えることは、誰もが安心して生きていける社会づくりにつながる。障害者の生活を支える福祉制度が、社会保障の一つであることもうなずけるよね。

 障害者は国の推計で約788万人。国民の6%に当たる。福祉制度では障害を心身機能の状態によって、「身体障害」「知的障害」「精神障害」の三つに分けている。全体の半数は身体障害者なんだ。

 福祉サービスには、生活支援や就労訓練など多彩なメニューがある。戦後から少しずつ発展し、利用できる対象も広げられてきた。ただ、診断基準が整ったのが比較的新しかったり、症状が見た目にはわかりづらかったりして、理解が進んでいない障害もある。

 心臓や呼吸器など内臓に疾患がある「内部障害」がそうだ。脳機能の障害が原因で、読み書きや対人関係を築くのが苦手などの特徴がある「発達障害」や、事故や脳の病気で記憶力や注意力が落ちたりする「高次脳機能障害」もあるよ。

 医療の発達で、人工呼吸器など24時間のケアが必要だけど学校で動き回れるような「医療的ケア児」も増えている。こうした子どもや、ケアに追われる家族への支援も足りないと指摘されている。みんなでもっと障害への理解を深める必要があるね。(辻阪光平)

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