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[虫刺されを防ぐ](3)マダニから危険な感染症

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[虫刺されを防ぐ](3)マダニから危険な感染症

 野山に生息するマダニに刺されると命にかかわる恐れがある。

 2012年、山口県内の女性が発熱や 嘔吐おうと などの症状で入院。血小板と白血球が大幅に減少し、約1週間後に死亡した。国立感染症研究所などの調査で、マダニで感染する「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」のウイルスが検出された。SFTSは中国で確認されていたが、遺伝子は異なり、また以前にも国内に患者がいたことが判明した。同研究所昆虫医科学部長の沢辺京子さんによると、ウイルスは、以前から日本に存在していたと考えられる。

 SFTSにワクチンや治療薬はない。これまで確認されている患者は195人でうち47人が死亡している。患者は石川県以西の西日本に集中しているが、ウイルス自体は関東・甲信越にも広がっているとみられる。

 沢辺さんは「高い死亡率からSFTSが注目されているが、マダニがうつす感染症は多い」と指摘する。日本紅斑熱やライム病は発熱や頭痛などを起こす。これらは抗菌薬で治療できる。沢辺さんによるといずれも増加傾向で、「環境の変化などで野生動物が人家近くに現れるようになり、マダニなどを運んできている」という。

 ハイキングや農作業では、長袖長ズボンを着用し、ズボンの裾は長靴や靴下の中に入れる。服の上から虫よけスプレーを吹き付けるのも効果的だ。

 マダニは顎を皮膚に食い込ませて長時間、血を吸う。無理に払いのけようとするとマダニの顎が残る恐れがある。皮膚科で処置してもらうのが望ましい。

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