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[虫刺されを防ぐ](2)毒吸い出し患部冷やす

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[虫刺されを防ぐ](2)毒吸い出し患部冷やす

 刺されると激しいかゆみを起こすブユ。キャンプやバーベキューなどで刺されてひどい目に遭った人は少なくないはずだ。

 ブユは、体長3~6ミリの小型のハエのような形をした昆虫で、清流に生息。6~9月に活動し、蚊と同様に雌だけが血を吸って、毒素を注入する。毒性は強く、刺された翌日ぐらいから熱を帯び、激しいかゆみを伴って腫れ始める。アレルギー反応が強い人では、リンパ管炎やリンパ節炎を起こし、腕や足が腫れ上がることもある。

 わかばひふ科クリニック(東京都武蔵野市)院長の野崎誠さんによると、かきむしって悪化させると、かさぶたができて常にかゆみが続く「結節性 痒疹ようしん 」という状態になる。治癒までに数年かかり、あざやくぼみが残る人もいるという。

 刺されたら、毒を吸い出して患部を冷やす。「ポイズンリムーバー」という毒を吸い出す器具が市販されている。普通のかゆみ止めは効きにくいので、皮膚科でステロイドの塗り薬を処方してもらうとよい。悪化させてしまった場合は、これ以上かきむしらないよう患部を医療用テープで覆ったり、かゆみに敏感になっている患部の神経を液体窒素で焼いたりする。

 山や渓流に入る際は、長袖長ズボンに厚手の靴下、首にはタオルや手ぬぐいをまいて用心したい。明るい色の衣服にはブユが寄ってきにくい。刺されてしまったら、「患部をかくのを我慢して早めに皮膚科を受診してほしい」(野崎さん)と勧めている。

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