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知ろう! 小児医療

からだコラム

[知ろう! 小児医療]介護などにも役立つ経験

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 これまで子どもの病気について、親が救急時の対応や医療機関のかかり方を学ぶことについてお伝えしてきましたが、このことは高齢化社会の対策にもつながると考えています。

 人の一生で最も頻繁に医療機関のお世話になるのは、乳幼児期と高齢期です。20歳代、30歳代では、健康であれば医療機関に足を運ぶことは少なくなります。

 医療の現状を知る機会がほとんどないままに培われた個々の価値観や考え方は、受診行動にも表れます。

 しかし、「自分の子どもの病気に直面した時」は特別です。病気や医療について真剣に知ろうとし、それを知ったことで行動を変えられるチャンスなのです。

 自分の子どもが医療機関に頻繁に通う時期に、医療のかかり方を学び、医療についての関心を持つことができたなら、実際に家族の介護に直面したり、自分自身が高齢になって医療機関にかかったりする際に、かかり方や医療そのものについても理解しやすくなるはずです。数年後、数十年後の受診行動も変わります。

 また、子どもの医療について、親子一緒に考えていくことができれば、子どもたちが大人になった時に、医療が医療者を中心に行われる時代は終わり、共に築き、支えあう必要性を感じていることでしょう。小児医療を入り口に、高齢化社会を支える医療の礎を築きたいという願いをもって、私たちは医療のかかり方講座を実施しています。

 医療は医療者だけで行われるものでも、医療者だけが知っていればいいものでもありません。医療は患者が加わってこそ、です。

 子どもの病気をきっかけに、医療のかかり方を知り、医療制度を理解し、安心で安全な医療を共に築いていこうというひとが増えていることを実感しています。( 阿真あま 京子・「知ろう小児医療 守ろう子ども達の会」代表)

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