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毎日緑茶飲む人は認知症になりにくい?

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毎日緑茶飲む人は認知症になりにくい?

飲まない人に比べリスク7割減

 この数年、緑茶にさまざまな健康効果があることが次々と明らかになってきている。例えば、インフルエンザにかかりにくくなったり(関連記事= 1日1~5杯の緑茶で小学生のインフルエンザが40~50%減 )、要介護になる割合が低くなったり(関連記事= 緑茶をたくさん飲むほど高齢者の要介護リスクが低下 )、抑うつ症状のリスクが減ったり(関連記事= うつ病予防の鍵は「食」にあり、「健康日本食」の効果とは )といった効果が報告されている。これらに加え、緑茶が認知症予防にも良い可能性が、金沢大学大学院脳老化・神経病態学神経内科学の山田正仁教授らが実施した調査で示された。石川県七尾市の60歳以上の男女を対象としたこの調査では、緑茶を全く飲まない人に比べ、毎日の飲む習慣のある人では認知症あるいは軽度の認知障害にかかるリスクが約7割も低いことが分かったという。同教授が6月8~10日に金沢市で開催された日本老年医学会の会合で報告した。

レモンバームにも期待の成分、効果を検証中

 今回、山田教授が報告したのは、石川県七尾市中島町で実施されている「なかじまプロジェクト」と呼ばれる調査の参加者のうち、60歳以上で認知機能が正常な男女723人のデータを調べた結果だ。同プロジェクトでは、認知症の早期発見や治療を目的とした脳健診を行っている。現在、認知症の原因となるアルツハイマー病が発症する前に薬を飲んで、発症を予防できるかどうかを確かめる臨床試験なども進められているが、薬以外の予防策を見つけたいと考えた山田教授らは、同プロジェクトで食品による影響について調べたという。

 その結果、緑茶を毎日飲む習慣がある人は、5年間の追跡調査期間に認知症あるいは軽度の認知障害にかかるリスクが68%低下していたという。これまで、カフェインを豊富に含むお茶やコーヒーには脳や神経を保護する効果がある可能性が指摘されていたが、認知症やアルツハイマー病への影響についてはよく分かっていなかった。

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 さらに、山田教授らは緑茶による認知機能への影響だけでなく、アルツハイマー病の予防作用があることが示されている天然フェノール化合物の「ロスマリン酸」にも着目。このロスマリン酸をハーブティーなどでもおなじみのレモンバームから抽出し、健康な人に飲んでもらって安全性などを確かめたと報告した(写真左=レモンバーム、右=レモンバームからの抽出物)。現在、同教授らはロスマリン酸を軽度のアルツハイマー病患者に飲んでもらい、効果を確かめるべく臨床試験を進めているところだという。同教授は「ロスマリン酸はレモンバームから安定的に抽出できるため、今後、アルツハイマー病の治療や予防にこのような天然フェノール化合物が有効かどうか、確かめたい」と抱負を語った。

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kenkohyakka

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