文字サイズ:
  • 標準
  • 拡大

医療部長・山口博弥の「健康になりたきゃ武道を習え!」

エクササイズ・健康・ダイエット

マインドフルネスを味方につけて戦おう!

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • チェック

 とはいえ、持って生まれた性格は人それぞれ。練習するうちに、怖くても頑張って前へ出られるようになる人もいれば、いつまでたってもできない人もいます。

 ここで役に立つのが、いま注目されているマインドフルネスです。

 私は、2010年から読売新聞の紙面やヨミドクターで、マインドフルネスについて何回も書いてきましたし、最近ではテレビや雑誌など様々なメディアでも取り上げられるようになったので、ここでは簡単な説明だけにとどめます。

 マインドフルネスとは、「意図的に、いまこの瞬間に、価値判断することなく注意を向けること」。もとは仏教の 瞑想めいそう の技術で、日本語では「気づき」と訳されることもあります。

 で、相手と対峙した時に、どうすれば怖がらすに前に出て戦えるか、です。

 「怖くない、怖くない」と自己暗示をかける?

 中には、それでうまくいく人もいるでしょう。でも、やはり無理がある。潜在意識のレベルで、それは「ウソ」だと自分で分かっているからです。

 ではどうすればいいのか。

 怖い気持ちを受け入れるのです。心の中で、言葉にしてもいい。「あ、いま、自分は怖いと感じている」という具合に。「怖がってはいけない」などと価値判断をしてはダメ。ただ純粋に、今、ここにある「怖いという感情」に気づくのです。これがマインドフルネスです。

 すると、不思議なことに、怖さが消えていきます。心の中を第三者的に見つめることで(心理学の用語で「脱中心化」と言います)、恐怖がいつしか消えていく。正確に言うと、恐怖が完全には消えなくても、小さくなり、恐怖に巻き込まれず、気にならなくなる。怖いままで、前へ出られるようになる。

id=20160629-027-OYTEI50006,rev=2,headline=false,link=true,float=left,lineFeed=true

自宅の畳ベッドで瞑想する私。呼吸や体の感覚を静かに観察します。何度も雑念が浮かびますが、その都度、呼吸に意識を戻します。マインドフルネスを日常で生かすためには、こうした瞑想を毎日行うのが望ましいけど、私はたまにしかやっていません。

3 / 4

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • チェック

yamaguchi_main3_400

山口 博弥(やまぐち・ひろや) 読売新聞東京本社医療部長

 1962年福岡市出身。1987年読売新聞社入社。岐阜支局、地方部内信課、社会部、富山支局、医療部、同部次長、盛岡支局長を経て、2016年4月から現職。医療部では胃がん、小児医療、精神医療、痛み治療、高齢者の健康法などを取材。趣味は武道と瞑想めいそう。飲み歩くことが増え、健康診断を受けるのが少し怖い今日このごろです。

医療部長・山口博弥の「健康になりたきゃ武道を習え!」の一覧を見る

最新記事