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医療部長・山口博弥の「健康になりたきゃ武道を習え!」

エクササイズ・健康・ダイエット

マインドフルネスを味方につけて戦おう!

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 人間は、持って生まれた「弱さ」は変えられなくても、「行動」を変えることはできる。その変革は武道の稽古によって可能であり、結果的に心を強くすることができる。

 空手、剣道、柔道、合気道、少林寺拳法などには、単独で行う基本稽古や型(形)の練習もありますが、通常は、相手と 対峙たいじ して技の攻防を行う練習があります。要するに、相手と「戦う」わけです。私が昔から続けてきた武道は、突き蹴りのある打撃系の武道ばかりなので、その例で説明します。

 試合で、相手が一歩踏み込んで顔めがけてパンチを出してきました。

 怖い!

 普通、そうですよね。顔を殴られると痛いから、怖いのは当たり前。人間として正常な反応です。

 でも、怖いからといって後ろに下がってしまったら、相手はさらに次の攻撃を放ってくるかもしれません。

 自分の体勢を崩さないまま後ろに下がって攻撃をかわし、即、反撃につなげるのならいい。しかし、怖くて本能のまま後ろへ下がった場合は、間違いなく体勢が崩れ、不利な状況に陥ってしまいます。

 じゃあ、どうするか。

 そう、前へ出るのです。怖くても、前へ出る。真っ正面に一歩入って相手のパンチを腕で受ける。または、斜め前に出てカウンターの裏拳を顔面に入れる。相手から殴られる恐怖を乗り越えたところに、活路が見いだせるわけです。

 武道をやっている人の中には、「もともとケンカが強くて、さらに強くなるために道場に入門した」という人もいます。でも、私の長年の武道経験から言えば、武道を習う人は、自分の弱さを自覚した、気持ちの優しい人が多い。「弱い自分を強くしたい」から武道を修行するわけです。

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山口 博弥(やまぐち・ひろや) 読売新聞東京本社医療部長

 1962年福岡市出身。1987年読売新聞社入社。岐阜支局、地方部内信課、社会部、富山支局、医療部、同部次長、盛岡支局長を経て、2016年4月から現職。医療部では胃がん、小児医療、精神医療、痛み治療、高齢者の健康法などを取材。趣味は武道と瞑想めいそう。飲み歩くことが増え、健康診断を受けるのが少し怖い今日このごろです。

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