よりぬきクック・ブック
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ツナとワカメのショウガ酢
酢が体内燃焼システムをサポート
酢は、人間が作り出した最古の調味料と言われています。食酢には醸造酢と合成酢がありますが、一般的に使われているのは、麹菌や酢酸菌を加えて発酵させた醸造酢。醸造酢は、米や玄米、麦などを原料とする穀物酢、リンゴやブドウなどの果汁を原料とする果実酢に大別されます。
酸味の元となるのは、酢酸やクエン酸、酒石酸など、多種類の有機酸です。中でもクエン酸は、体内で食物をエネルギーに変えて燃焼させ、体内にたまった老廃物や疲労物質を排出・分解する体内燃焼システム(=クエン酸サイクル)を促進する重要な役割を担っており、疲労回復やスタミナ増強に欠かせません。
ほかにも、酢は胃液の分泌を促して食欲を増進、消化や吸収を促す働きがあり、夏バテ防止に役立ちます。この時期は酢の物を意識して食べてみてはいかがでしょう。
[ 作り方 ]
(1) 下ごしらえをする
ワカメは水洗いして、水に浸して戻します。食べやすい長さに切って、水気を絞ります。ツナは缶汁を切って粗くほぐします。
(2) あえる
ボウルに(A)を入れて混ぜ合わせ、(1)のワカメとツナを加えてあえます。
◇ ◇ ◇
調理指導 ■ 河野 雅子
こうの まさこ/料理研究家、栄養士。料理家である母の影響で、幼い頃から料理に親しむ。「幸せは食卓から」をモットーに、身近な食材で手早く作る家庭的なレシピを提案、活躍中。NHK「きょうの料理 ビギナーズ」監修。『おいしい! やわらかレシピ』(永岡書店)、『たれ、ソース、ドレッシング』(主婦の友社)、『初めてでもできる一汁二菜 おうちごはん入門書』、『晩ごはん、何にする? 作りたい料理がすぐ見つかる、頼れる495レシピ』(いずれも講談社)ほか、著書多数。
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