よりぬきクック・ブック
健康・ダイエット・エクササイズ
ちくわとゴーヤのそうめんチャンプルー
ゴーヤ独特の苦み成分で疲労回復・夏バテ防止
今やすっかり身近な夏野菜となったゴーヤ。原産地は熱帯アジアとされ、インドや中国では古くから薬用植物として大切にされてきました。
独特の苦みの元になる成分はポリフェノールの仲間、ククルビタシンやモモルデシンです。胃液の分泌を促して食欲を増進したり、肝機能を高めたりするので、疲労回復や夏バテ防止に役立ちます。
また、ゴーヤに含まれるビタミンCは野菜の中でもトップクラス。ビタミンCは強い抗酸化力で血中の脂質の酸化を防ぎ、血管を若々しく保ちます。さらにコラーゲンの生成を促し、シミやシワを防ぐなど、夏の美肌を守る働きが期待できます。ゴーヤのビタミンCは加熱してもほとんど減らないので、いため物などにしてたっぷりとりましょう。
[ 作り方 ]
(1) 下ごしらえをする
ゴーヤは縦半分に切って、スプーンで種とワタを除き、厚さ5mmに切ります。塩ふたつまみ(分量外)をふってもみ、水気をふきます。ちくわは厚さ5mmの輪切りにします。卵は溶きほぐして、塩・コショウ各少々を混ぜます。
(2) そうめんをゆでる
そうめんは、たっぷりの熱湯で包装の表示時間よりも短めにゆでます。手早く水に取って洗い、ザルに上げます。水気を切って、ゴマ油をまぶします。
(3) いためる
フライパンに油大さじ1を入れて熱し、(1)の溶き卵を入れて大きく混ぜ、半熟状になったら取り出します。フライパンに残りの油大さじ1を入れ、ゴーヤを炒めて火を通し、ちくわを加えます。(2)のそうめんを入れていため合わせ、(A)を加えて調味します。卵を戻してひと混ぜして、塩・コショウ各少々で味をととのえます。
◇ ◇ ◇
調理指導 ■ 河野 雅子
こうの まさこ/料理研究家、栄養士。料理家である母の影響で、幼い頃から料理に親しむ。「幸せは食卓から」をモットーに、身近な食材で手早く作る家庭的なレシピを提案、活躍中。NHK「きょうの料理 ビギナーズ」監修。『おいしい! やわらかレシピ』(永岡書店)、『たれ、ソース、ドレッシング』(主婦の友社)、『初めてでもできる一汁二菜 おうちごはん入門書』、『晩ごはん、何にする? 作りたい料理がすぐ見つかる、頼れる495レシピ』(いずれも講談社)ほか、著書多数。
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