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子ども喜ぶ夏野菜スープ
カレー風味や肉巻き、抵抗少なく
今が旬の夏野菜を、野菜が苦手な子どもにも食べさせたい。子どもにも食べやすい、栄養たっぷりの夏野菜スープのレシピを、料理研究家の島田まきさんに教えてもらった。
スープやみそ汁などの汁物に、野菜や肉など多くの食材を入れれば、一度にたくさんの栄養がとれる。育ち盛りの男の子3人を育てる島田さんは、「細かくして形をなくす方法のほか、子どもの好きな味付けにしたり、他の食材で包んだりして工夫すれば、野菜が苦手な子どもも喜んで食べてくれますよ」と話す。
まずは、 ピーマンのカレー風味スープ 。
<ピーマン、タマネギは1・5センチ幅に、ベーコンは端の硬い部分を取り除き、5ミリ幅に切る。鍋にオリーブ油小さじ1杯をひき、タマネギ、ピーマン、ベーコン、塩少々、小麦粉、カレー粉を入れ、しんなりするまでいためる。水大さじ2杯を加え、蓋をして弱火で5分蒸し煮にする>
「野菜は最終的に潰しますが、蒸し煮の段階では細かくせず、大きめに切った状態の方がうまみが引き出されます」と島田さん。ピーマンの代わりにパプリカやホウレンソウを使ってもよい。とろみ付けの小麦粉は、ご飯大さじ1杯やパンでも代用できる。
<牛乳を加え、弱火で5分ほど煮込む。野菜が軟らかくなったら、ハンドミキサーで滑らかにし、塩、こしょうで味を調える>
ジューサーを使って野菜を潰してもよいが、あまり潰しすぎないように。子どもがこれから野菜に慣れるためにも、ドロッとした食感が残るぐらいがちょうどいい。
子どもが好きなカレー味で、ピーマンの苦みは感じない。苦手な子も気付かずに食べてしまいそうだ。ご飯を加えてリゾットにしてもおいしい。
次は食欲をそそる インゲンの肉巻き・夏の豚汁風 。まずはインゲンの肉巻きを作る。インゲンは肉で巻くことにより、そのまま食べるよりも子どもには抵抗が少なくなる。
<軽く塩をふった豚バラ肉で、インゲンをくるくると巻く。小麦粉を薄くまぶし、食べやすい大きさに切る>
豚肉は小麦粉をまぶすことで肉のうまみを閉じ込め、ぱさつきも抑えられる。
<鍋にオリーブ油小さじ1/2杯をひき、薄く切ったタマネギ、インゲンの肉巻き、昆布を入れる。水大さじ2杯をかけて蓋をし、弱火で5分蒸らす。水470ccを加え、中火で5分煮込み、半分に切ったミニトマト、みそを加えたら、すぐに火を止める>
沸騰させるとインゲンから豚肉がはがれてしまうので注意。みそは少量だが、肉のうまみでしっかり味が付いている。インゲンの緑、トマトの赤と彩りもきれいだ。粉チーズやスライスチーズをかければ、さらに子ども好みの味になる。
島田さんは「野菜に肉を巻けば、具材にボリュームも出る。インゲンの代わりにオクラを使うのもおすすめです」と話す。
【材料=子ども2人分】 |
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■ピーマンのカレー風味スープ ピーマン2個/タマネギ50g/ベーコン20g/カレー粉小さじ1/8杯/小麦粉小さじ1杯/牛乳200cc ■インゲンの肉巻き・夏の豚汁風 豚バラ肉4枚(80g)/インゲン8本/ミニトマト4個/タマネギ30g/昆布2g/みそ小さじ1杯/小麦粉適量 |
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