性とパートナーシップ
妊娠・育児・性の悩み
結婚、恋愛、セックスの相手を分ける女性(上)結婚しない恋人と結婚を迫る新しい彼
さて、今度はまた新しい生き方を選んでいる30代後半の女性の体験談です。女性は、編集長メールに「このコラムを読んで、性とパートナーシップの多様性を知りました。そして、また別のバランスでそれらを保っている、そんな私のことを知ってほしくて、メールをしています」と送ってくれました。
そこには、「多くの人は『生活(人生)を共にする相手』『愛情を注ぐ相手』『肉体関係(スキンシップ)を結ぶ相手』のすべて、もしくは複数を一人のパートナーに求めているのだなと感じました。ですが私は、結婚当初、配偶者に委ねていたその3つを、今は完全に別々の人間に振り分けた生活をしています」と書かれており、私(岩永)は興味を抱き、取材を申し込みました。都内のご自宅でお会いしたその女性は、長身でスタイルが抜群に良く、モデルさんに見えるような美しい女性でした。今回も、人物の特定を避けるため、一部の事実を変えてお届けします。
夫と出会った時、女性には、既に8年間交際している恋人がいました。交際当初は情熱的だったその彼は、その頃にはもうなれ合いになってしまっていたのか、誕生日やバレンタインデーのプレゼントも「もう贈らなくてもいいじゃないか」と言って、なくなっていました。セックスも数か月に1回程度。互いに相手を喜ばせることに、関心が薄れていました。
30代半ばにさしかかっていた女性は、両親に「いいかげん結婚しなさい」とせっつかれるようになり、ある時、何となく彼に結婚の話題をふってみました。すると彼は、「俺は一生結婚する気はない。自由な生活を失いたくないし、これからもパートナーとしてこのままやっていけばいいじゃないか」と言いました。それを聞くと、女性は急に、もやもやとし始めたと言います。
「それまで特に結婚願望もなかったのですが、『それでは、結婚をしない人生を選ぶのか?』と問われたら、『それもどうかなあ』と迷い始めて……。彼は高収入で、2人で1年に何度も海外旅行に行くような、自由気ままな生活をしていました。私はこの先もこんな感じで生きていくのかと思ったら、不安を感じるようになっていました」
そんなある日、女性は友人と一緒に、都内の
それをきっかけに、女性は料理人の男性と時々、SNS上でコメントを交わすようになりました。そんなある日、男性から「今度食事にでも行きませんか?」と誘いのメッセージが届きました。恋人がいたこともあり、彼のことを異性として特別意識していなかった女性は、料理に詳しい彼が選ぶお店はおいしいのだろうという期待から、「いいですよ」と軽く返事をしました。
その後、しばらく音沙汰はありませんでしたが、連休に行くはずだった海外旅行が、恋人に急な仕事が入り、直前にキャンセルになりました。ぽっかり空いた数日間を目の前にして、「暇になっちゃったよ」とSNSに投稿すると、料理人の彼から「じゃあ、食事に行きましょう」と連絡がありました。
女性の心の隙間に入り込むように、その頃から彼のメールは情熱的になっていきました。「最初にお店に来てくれた時から気になっていたんです」。恋人へのときめきが薄れていたタイミングでの積極的なアプローチに、女性は徐々に心が引かれていくのを感じました。
2人きりで初めて出かけた食事の席で、彼はストレートに「あなたのことが好きです」と告白してきました。女性は「私は今、長く付き合っている恋人がいるの」と伝えましたが、彼は「それでも自分の気持ちは変わらない」と引きませんでした。終電に間に合うように、駅の改札口で別れる時、彼は女性を強引に抱き寄せ、キスをしました。女性は胸が高鳴るのを感じました。
それでも、振り切って改札の中に入ると、携帯電話が鳴り、「もう少し一緒にいたい」と言われました。女性の心は決まりました。再び改札の外に戻り、そのまま2人で2時過ぎまで飲みました。店を出て、2人でタクシーに乗り込むと、そのままホテルに行って激しく抱き合いました。
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