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シンボルカラー…病気や障害、色で啓発

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東さん(ハチ公像手前)らが青いTシャツを着てアピールした世界自閉症啓発デー=写真家・越智貴雄さん撮影

東さん(ハチ公像手前)らが青いTシャツを着てアピールした世界自閉症啓発デー=写真家・越智貴雄さん撮影

 シンボルカラーで病気や障害への理解を深めてもらおうという運動が広がっている。3月には紫色のグッズを身に着けて、「てんかん」をアピールするイベントが、4月には各地の代表的な建物を青色にライトアップするなどして「自閉症」の理解を呼びかけるイベントが開かれた。同じ色の物を身に着けたりすることで一体感や連帯感につながっている。

 てんかん啓発イベント「パープルデー(毎年3月26日開催)」の一環の皇居ラン・アンド・ウォークには記者も参加した。患者と家族、医療関係者など約200人が紫色のTシャツやバッジを身に着けて、皇居の周り約5キロを走ったり、歩いたりした。英語で「てんかんを恐れないで」と書かれたボードを掲げてアピールする人もいた。

紫色のTシャツなどを身に着けた「皇居ラン・アンド・ウォーク」の参加者=渡辺雅子さん提供

紫色のTシャツなどを身に着けた「皇居ラン・アンド・ウォーク」の参加者=渡辺雅子さん提供

 記者は、てんかんの持病がある。本紙医療サイト「ヨミドクター」で体験を連載しており、イベント主催者の一人で医師の渡辺雅子さんから招かれた。

 紫色のTシャツ姿で意気揚々と走り始めたが、日頃の運動不足がたたり、息が上がり、すぐに歩く体たらく。それでも、身に受ける風が心地よく感じられた。

 夫婦で参加した槙原美穂さん(36)は「紫色の物を身に着けたたくさんの参加者に、病気は自分だけじゃないという思いに変わりました」と話した。

 パープルデーは、カナダの少女が8年前に始め、世界34か国100か所以上で行われている。紫色には、「独りじゃない」という願いが込められている。渡辺さんは「患者自身が企画運営するイベントへ発展してほしい」と話す。

 エジプトのピラミッド。日本の東京タワー……。世界自閉症啓発デーの4月2日の夜、世界中の著名な建築物が青色の光に包まれた。青色は自閉症の人が好むとされる。啓発デーは、2007年の国連総会で、カタール王妃の提案で定められた。イベントは147か国以上で行われており、日本は09年から参加。日本各地で自閉症への理解を求める行事が開かれた。

シンボルカラー…病気や障害、色で啓発

 東京・渋谷などでは、多様な人々が生きやすい社会の実現に取り組む一般社団法人「Get in touch(ゲット・イン・タッチ)」がイベントを開いた。代表で女優の東ちづるさんがハチ公像の前で、青色のTシャツを着てアピールした。イベントは「まぜこぜの社会」をテーマに、自閉症の人だけでなく視力や聴力、身体などに障害がある人や難病患者らも加わって3年前に約1300人で始まった。今年も多くの参加者でにぎわった。

 東さんは「いろいろな色があるように、障害や病気のある人、国籍の違い、性的少数者など様々な人が調和して暮らせる社会を目指したい」と話す。(原隆也)

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