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ボクシング元世界チャンピオン 竹原慎二さん

一病息災

[ボクシング元世界チャンピオン 竹原慎二さん]膀胱がん(6)13時間の手術、出血1リットル

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[ボクシング元世界チャンピオン 竹原慎二さん]膀胱がん(6)13時間の手術、痛みに耐え

 手術は13時間かかった。開腹せずに、腹部に開けた小さな穴から内視鏡カメラと、細かい作業をする医療ロボットのアームを入れた先端技術で行われた。

 痛みや出血量は少ないと言われていた。だが、1リットルの出血があり、とても痛かった。「でも、ボクシングで痛みに耐えるのは慣れていたから。術後半年の検査で良い結果が出て、ようやく一安心できました」

 全摘の 膀胱ぼうこう の代用として腸で作った膀胱は、尿がたまりすぎないよう、必ず2~3時間おきにトイレに行く。「寝ている時も、目覚まし時計をかけてきちんと行っている。慣れたので、不便は感じません」

 入院・手術費や、がんの抑制に良いと言われるものを試すなどして、1000万円かかった。今月で手術から2年たち、順調な回復を実感している。ジムでの指導も再開している。

 「がんがわかってから、女房がオレのことを本当に大事にしてくれて……。もし一人だったら、とっくにあきらめていたでしょう」。今後の目標は、夫婦2人での富士山登山だ。

 「広島の粗大ゴミ」だった少年が、1か月で10キロ近く減量する厳しい練習に耐え、世界チャンピオンになった。そのプライドを心に秘め、「がんKO」の闘いが続く。(文・斉藤勝久、写真・秋月正樹)

 

  ボクシング元世界チャンピオン  (たけ)(はら)   (しん)() さん(44)

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