よりぬきクック・ブック
健康・ダイエット・エクササイズ
鶏むね肉と野菜の中華いため
疲労回復に役立つ鶏むね肉は、たたいてやわらかく
鶏むね肉はたんぱく質が多く、脂肪が少ない白身の肉。肉質はやわらかく、味わいは淡泊です。この鶏のむね肉に豊富に含まれているイミダゾールジペプチドは、近年、“疲労回復成分”として注目されています。
活性酸素によって細胞が傷ついたり、酸化したりして、体が正常に機能しなくなると疲労を感じます。イミダゾールジペプチドは、抗酸化物質として活性酸素による細胞の損傷・酸化を防ぎ、疲労感を軽減、疲労をたまりにくくすることが臨床試験結果として報告されています。しかも、疲れている部位にピンポイントで効くところが、他の抗酸化物質と異なる特徴です。
むね肉は、調理する際の下ごしらえにコツがあります。まず塊のまま、ラップをかぶせてこぶしで全体をたたきましょう。むね肉の筋線維は一方向で、たたくとすぐにほぐれ、やわらかくなります。たたくことで火も通りやすくなり、ほぐれたところに調味料が入り込むため、パサつかず、味もよくからみます。
[ 作り方 ]
(1) 下ごしらえをする
鶏肉は皮目を下にして置き、ラップをかぶせて、こぶしで全体を30~40回たたきます。2cm角に切り、(A)を順にからめて下味をつけます。ピーマンはヘタと種を除いて2cm角に、シイタケは石づきを取って2cm角に切ります。長ネギは幅1・5cmに切ります。(B)は混ぜ合わせます。
(2) 鶏肉、野菜を焼く
フライパン(直径26cm)にゴマ油小さじ1を入れて中火で熱し、(1)の鶏肉を重ならないように広げます。そのまま2分焼き、裏返して2分焼いて取り出します。残りのゴマ油を足して、ピーマン、シイタケ、長ネギ、ミックスナッツを入れて広げ、そのまま2分焼き、2分いためます。
(3) 調味する
(2)のフライパンに鶏肉を戻します。中央をあけて(B)を入れ、強火にして全体を大きく混ぜ、味をからめます。
◇ ◇ ◇
調理指導 ■ 小田 真規子
おだ まきこ/料理研究家、栄養士、フードディレクター。スタジオナッツ主宰。だれもがかんたんに作れて、健康に配慮した料理やお菓子が人気。電子レンジやオーブン、圧力鍋などの調理道具を駆使したメニュー開発にも定評がある。『「切り方」ひとつでいつもの料理がもっとおいしくなるレシピ 』(扶桑社)、『うまさあふれるミートマジック 目からウロコの肉料理テク&レシピ 1 、2 ナッツブックス [電子書籍] 』(クリーク・アンド・リバー社)ほか、著書多数。
『「切り方」ひとつでいつもの料理がもっとおいしくなるレシピ 』(扶桑社)
『うまさあふれるミートマジック 目からウロコの肉料理テク&レシピ 1 ナッツブックス [電子書籍] 』(クリーク・アンド・リバー社)
『うまさあふれるミートマジック 目からウロコの肉料理テク&レシピ 2 ナッツブックス [電子書籍] 』(クリーク・アンド・リバー社)
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