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イグ・ノーベル・ドクター新見正則の日常

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野手は内科で、投手が外科なら…大谷選手のような二刀流の医師は?

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 野球の話題は意外にも反響があるので、今日も野球のお題で書き下ろしますね。6月3日から東京ドームで始まる巨人対日本ハムの交流戦がとても楽しみです。日本ハムの大谷翔平選手が二刀流で、つまり投手としても打者としても先発して、そして高橋由伸監督率いる巨人軍と対決するのが見たいのです。5月29日の楽天戦では、指名打者制度があるパリーグで、その指名打者制度を使わず、6番投手として先発し、投手としては最速161キロの直球を軸に7回4安打1失点で3勝目、打撃では今季2度目の猛打賞と、投打にわたる大活躍を見せたそうです。昔は漫画の世界でしかあり得ないと思っていた光景が確かに起こっています。東京ドームでの観戦が理想ですが、ちょっと無理でしょう。テレビで生中継をするようなのでぜひとも観戦したいと思っています。たぶん6月3日、4日、5日のどれかに投げるのではと思っています。

 

巨人vs日本ハム、監督の采配にも注目

 読売ジャイアンツの高橋由伸監督も大好きですよ。同じ大学ですからね。僕が学生の頃は徹夜をして並んだ早慶戦です。医者になっても早慶戦の結果は気になり、高橋由伸選手の活躍は知っていました。そして巨人軍に入団し、大活躍しましたね。その後は、長嶋茂雄さんと同じように、引退して即監督という道を歩んでいます。その監督1年目が今年です。故障者も多くなかなか苦労しているようですが、首位とは数ゲーム差で、本当に良くやっていると思っています。

 日本ハムファイターズの栗山英樹監督も好きですよ。国立大学出身で大学教授を歴任して、そしてコーチの経験がなくても監督になった人です。大谷翔平選手は高校卒業後に即メジャーに行くのかと思っていましたが、彼をあえてドラフトで単独指名して、そして二刀流を続けられる環境を提供している監督として僕は注目しているのです。古株の評論家の何人かは、二刀流に罵声を浴びせていますが、それに動じることなく、頑張る大谷翔平選手にも、またそれを実現させている栗山英樹監督にもエールを送っています。

 ある方の本を読んでいて、「プロ野球の監督には投手出身と野手出身に分かれて、それぞれ選手の起用方法に違いがある」といったことが書いてありました。それぞれに長所と短所があるということでした。そうすると将来、大谷翔平監督などが誕生したら、投手として、また野手としての視点をもって両方の長所を生かせば、また違った野球が展開されるのでしょうか。夢は尽きませんね。

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知りたい!_20131107イグ・ノベーベル賞 新見正則さん(1)写真01

新見正則(にいみ まさのり)

 帝京大医学部准教授

 1959年、京都生まれ。85年、慶応義塾大医学部卒業。93年から英国オックスフォード大に留学し、98年から帝京大医学部外科。専門は血管外科、移植免疫学、東洋医学、スポーツ医学など幅広い。2013年9月に、マウスにオペラ「椿姫」を聴かせると移植した心臓が長持ちする研究でイグ・ノーベル賞受賞。主な著書に「死ぬならボケずにガンがいい」 (新潮社)、「患者必読 医者の僕がやっとわかったこと」 (朝日新聞出版社)、「誰でもぴんぴん生きられる―健康のカギを握る『レジリエンス』とは何か?」 (サンマーク出版)、「西洋医がすすめる漢方」 (新潮選書)など。トライアスロンに挑むスポーツマンでもある。

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