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45歳娘が「上半規管裂隙症候群」

 45歳の娘が一昨年前から自分の声が頭の中で反響して感じるようになり、耳鼻咽喉科で「上半規管 裂隙れつげき 症候群」と診断されました。めまいや難聴、耳鳴りはないとのことです。治療は手術もあるとのことですが、ほかに治療法はないのでしょうか。(79歳女性)

保存的治療耳栓や鼓膜にチューブ

鈴木 光也 東邦大学医療センター 佐倉病院耳鼻咽喉科 主任教授(千葉県佐倉市)

 上半規管裂隙症候群は、三半規管の一つである上半規管の周囲の骨に欠損が生じる原因不明の病気です。報告例のほとんどは欧米人で、アジア人には少ないと考えられています。

 この病気は、大きな音の刺激や圧力による刺激によって内耳が揺らされることで、めまいやふらつき、視野のゆがみが生じます。

 診断は、聴力検査で使う機械で大きな音の刺激を加えたり、外耳道を圧迫したり力ませたりして、めまいが起きるかどうかを確かめます。めまいを感じる時は眼球が上下方向に異常な動きを起こしやすいため、眼球運動を記録することもあります。この病気が疑われたら、コンピューター断層撮影法(CT)で上半規管周囲の骨の欠損を調べます。

 治療には保存的治療と手術があります。保存的治療としては、大きな音の刺激を避けるために耳栓をする方法と、圧力による刺激を避けるため鼓膜を切開して小さなチューブを挿入する方法があります。半数以上の症例では保存的治療で症状の改善がみられます。

 症状が重い人には手術が行われます。手術は、上半規管の欠損部分に小さな骨片を詰める方法と欠損の表面を骨板などのかたい組織で覆う方法があります。

 前者の方法がより有効ですが、手術した上半規管の機能が失われるため、両方の耳を手術する場合は、より慎重に判断します。

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