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留守番のルール…誰が来ても玄関開けない

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帰宅したら施錠・地震の時は安全な部屋へ

留守番のルール…誰が来ても玄関開けない

 子どもに留守番をさせて、不安を感じる人は少なくないだろう。人がいても家に忍び込む泥棒もいるし、熊本地震のような突然の災害もある。防犯や防災のルールを親子で普段から話し合い、子どもに分かるよう伝えておきたい。

 警察庁によると、住宅などに忍び込む窃盗の認知件数は、昨年全国で8万6373件。そのうち、家に人がいても侵入するケースは1万4661件で、1日に換算して40件以上発生している。子どもの安全を研究するセコムIS研究所(東京)主務研究員の 舟生ふにゅう 岳夫さんは「夏は窓を開けることが多いから注意。子どもを残して出かけるときも、しっかり戸締まりを」と呼びかける。

 子どもに留守番をさせる際は、誰が来ても玄関のドアを開けさせないのが鉄則だ。訪問客に対応できる子でも、インターホン越しやドアチェーンをかけたまま対応させる。子どもには、帰宅したら家の鍵を必ずかける習慣を身に付けさせることも大切だ。

 家の電話を親の携帯電話に転送できるなら、設定して出かけるのがよい。ワンコール後に電話するなど、あらかじめ決めた電話以外には出させない方法や、留守番電話に設定して出かけるなどの方法もあるが、空き巣が留守かどうかを確認するため電話してくることもある。

 留守番のルールは、子どもの年齢や成長度、家庭の事情や住宅環境などによって変わる。舟生さんは「一方的に押しつけるのではなく、親子で話し合い、理解させながら決めてほしい」と話す。また、複雑で覚えられず、いざという時に混乱するようでは本末転倒。ルールはなるべくシンプルにしたい。

 決めたルールを子どもの成長に合わせて見直すことも忘れずに。「留守番がうまくできなかったとしても、『頑張ったね』と褒めてあげることが、次へつなげるために大事です」と舟生さん。

 災害時のルールも決めておきたい。4月の熊本地震が最大震度7を記録したのは夜間だったが、地震はいつ起きるかわからない。危機管理アドバイザーの高荷智也さんは「ルールがなぜ大切なのかを子ども自身に理解させ、言われなくても判断し、すぐに行動がとれるようにしてほしい」と話す。

 大事なのは、倒れやすい家具を置かない安全な部屋を確保し、地震を感じたら、そこに逃げ込むよう教えておくことだ。親子でどちらが早くその部屋に行けるかを競走するなど、普段から身に付けさせたい。子ども部屋や寝室など子どもが長くいる部屋にやむを得ず家具を置く場合は、転倒対策を施しておこう。

 揺れが収まった後、津波や火災に備えて高台や避難所に行けるよう場所やルートは教えておくこと。高荷さんは「日頃の親子のコミュニケーションが欠かせません」とアドバイスしている。

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