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村田由香里さんインタビュー(中)体重計の数字より、自分の感覚を大事に…

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村田由香里さんインタビュー(中)体重計の数字より、自分の感覚を大事に…

リボンの演技指導をする村田さん

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個人演技の練習をする日体大の選手

 引き続き、新体操の元日本代表で、日本体育大学新体操部監督の村田由香里さん(34)のインタビューを紹介します。自立したアスリートとなっていく上で、支えとなった恩師の存在、体重管理や月経のことを語ってくれています。

          ◇

 一人暮らしの自炊は大変ではなかったですか。お米はちゃんと食べていましたか。

村田さん(以下M)  野菜を切ったものを作り置きして、練習から帰った後、調理していました。忙しい時は、お総菜を買っていました。お米は、主に練習前と、練習後にも少し食べていました。

 栄養を意識した食事を取るようになって、体の感覚に変化はありましたか。

 シドニー五輪前は、激しく動いた後は座り込んでしまい、練習を続けるには長めの休憩が必要でしたが、そういうことはなくなりました。エネルギー不足にならないよう、練習中の補食も取るように気をつけました。筋力を付けていくと、体重は3キロ増えました。アテネ五輪に向かう4年間が、ベストコンディションだったと思います。新体操は五輪のたびにルールが変わっていたのですが、この4年間は、演技に組み込む「難度」といわれる要素を32個も入れなければいけない過酷なルールでした。現在の9個に比べたら極端に多いです。当時、けがをする選手も続出していましたが、私は大きなけがもなく、2度目の五輪は、個人種目で出ることができました。多くの要素を求められ、体にも負担がかかるルールの中でも成績を残せたのは、適切な食事とトレーニングで、それに耐えられる体を作れていたからだと感じます。

 体重管理に苦労することはなくなりましたか。

 増減に左右されなくなりましたね。体重計の数字より、「軸に体が乗りやすい」「体が軽く感じる」といった、自分の感覚の方を大事にするようになりました。体重計にもあまり乗らなくなりました。

 摂食障害を乗り越えたアスリートは、ふっきれると体重計に乗らなくなる人も目立つと聞きます。プロフィギュアスケーターの鈴木明子さんからも、同じ話を聞きました。

 水分補給をしても体重は増えます。体重はあくまでも目安なので、それだけに振り回されてはいけないと思います。体が重く感じる時や、夏に体力的にしんどいと感じた時、食事の取り方やトレーニングを修正するために、たまに体重計に乗っていた程度です。

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yomidr 佐々木イラスト

佐々木栄(ささき・さかえ)

 1978年、兵庫県生まれ。2002年、読売新聞社入社。福山支局、大阪社会部などを経て、13年から医療部。大阪社会部では連載「約束~若年性乳がんを生きて」「性暴力を問う」などを担当。医療部では、がん、臓器移植などを取材している。小学~高校は陸上競技に熱中した。右肩に脱臼癖がある。

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