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性とパートナーシップ

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不倫?婚外恋愛?「世間には理解しがたい私たちの関係」(下)私にとっては大事な人

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不倫?婚外恋愛?「世間には理解しがたい私たちの関係」(下)私にとっては大事な人

 30代後半になっていた女性は、娘のPTA活動で出会ったその男性に、最初はそれほど関心を抱いていませんでした。夫と同じ年の年上の男性と初めて会話を交わしたのは、PTA役員の懇親会。たまたま隣に座った男性が「趣味は何ですか?」と尋ねてきて、「私、映画を見るのが好きなんですよ」と答えると、「僕もなんです!」と喜ばれました。過去に見たことのある映画の話で盛り上がり、帰り際、携帯電話のメールアドレスを交換しました。

 その後、メールアドレスは放置されたままでしたが、数か月後、話題になっていた日本映画について、「あれ見ました?」と彼からメールが入ったのが、やり取りが密になるきっかけでした。「まだ見ていません」と返すと、「えーそうなんですか? 良かったですよ」と感想を書いてきて、それから毎日のようにメール交換が始まりました。ほとんどは映画の感想だったり、たわいもない日常生活の報告だったりでしたが、女性はなんとなく、返信を心待ちにするようになっていきました。

 翌年、年度終わりの3月のこと、それまでのPTAのメンバーが解散することになり、お別れの懇親会が開かれるはずでした。ところが、女性役員の間で「女性だけでやろう」と盛り上がり、彼と最後にあいさつする機会がなくなったのです。

 「これで会えなくなるんだと思ったら、このまま別れたくないという気持ちが急にわき上がりました。自分でも驚くほどの強い感情でした」

 相手も女性に好意があることはわかっていましたから、「一緒にお食事しませんか?」と思い切ってメールで誘いました。「友達と一緒ですか?」と返信があり、「私と2人で」と返すと、「いいですよ」と初めてのデートが決まりました。

 食事だけでなく、映画も見ようと、当時話題になっていた『マリー・アントワネット』を一緒に見に行きました。見終わって、映画の感想を語り合いながら、一緒に食事をするのはとても楽しいひとときでした。彼の運転する車で2人が住む街から少し離れた場所にある映画館に行ったため、お酒も飲むわけではありません。「まるで高校生のようなデートでした。最初は手もつながなかったんです」と女性は振り返ります。

 その後、1、2か月に1回ほど映画と食事に行くようになりました。女性は、義父母と同居し、夕飯の支度もしなくてはいけませんでしたから、遅くには帰れません。しかし、彼とは会話が尽きず、いつも別れがたくて、路上に車を止めてはギリギリの時間まで車の中で語り合うデートを重ねました。そして、3、4回目のデートで、どちらからともなく車の中で唇を重ねました。

 「とてもドキドキしました。胸が痛くなるぐらいでした」

 その後、彼からの携帯電話のメールは、女性に対する愛情の言葉でいっぱいになりました。「好きだよ」「かわいい」「大事にしたい」「会うとドキドキする」「ギューッと抱きしめたい」。夫から一度も「好きだ」と言われたことのない女性にとって、その一つ一つが輝くような、自分の価値を認めてもらったような、大事な言葉でした、携帯電話を取りだしては何度も読み返しました。

 会う度に、車の中で体に触れ合うようにもなっていきました。出会ってから約1年後、「桜を見に行きたいね」と話し合い、2人で初めて遠出をすることになりました。彼の仕事帰りに待ち合わせ、桜を見て、食事をして、ケーキ屋でお茶を飲み、その後のことは暗黙の了解がありました。近くのラブホテルに入り、2人は初めて結ばれました。

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岩永直子(いわなが・なおこ)

1973年、山口県生まれ。1998年読売新聞入社。社会部、医療部を経て、2015年5月からヨミドクター担当(医療部兼務)。同年6月から2017年3月まで編集長。

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16件 のコメント

なんだかな…

トモコ

昔のお妾さんみたいだね。。。 だからといって彼が先に亡くなっても奥さんがマリア・テレジアのように「貴女も大切な人を喪ったのね」と言って貰えるとは...

昔のお妾さんみたいだね。。。
だからといって彼が先に亡くなっても奥さんがマリア・テレジアのように「貴女も大切な人を喪ったのね」と言って貰えるとはたぶん思えないけど。

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追伸

田舎おやじ

わたしは、この場で哲学的な話しをしようとしているのではありません。また、そのような素養もありません。ただ、離婚裁判を経験している者からの見解にす...

わたしは、この場で哲学的な話しをしようとしているのではありません。また、そのような素養もありません。ただ、離婚裁判を経験している者からの見解にすぎません。
つまり、当の女性は離婚しようとすれば確実にそれは実行できます。裁判所に申し出れば良いのです。婚姻を継続しがたい重大な事由が存在しています。
しかし、その方法は女性や女性と付き合っている男性に慰謝料(と社会的制裁)が発生する可能性が高いと考えられます。この場の文章で、不倫をしているという本人の自白は明白です。女性の夫がこの記事を読み、何らかの方法で自分の妻のことだという証拠を入手できれば確実です。一方、女性の夫が不倫をしていたという証拠は、少なくても上記文面では読み取れません。

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法に従うということは

田舎おやじ

法に従うということは、わたしにとっては生きる手段でもあるし、目的であるとも言えます。この国に生まれ、今の世界に生きること、そしてその広義の法に従...

法に従うということは、わたしにとっては生きる手段でもあるし、目的であるとも言えます。この国に生まれ、今の世界に生きること、そしてその広義の法に従うことは人生の究極的な目的だと思えるからです。もちろん狭義には法は自身を守る手段でもありましょう。
人殺し、自殺、不倫、どろぼう、詐欺・・・そうしたことを、わたしには何故やってはいけないことなのかまったくわかりません。幼いわが子に質問されても答えに困ってしまうことでしょう。確かに自分が幸せになったらそれでいいじゃないかとさえ思えることもあります。
若い頃、ソクラテスの弁明という本を読んで、彼が自分の否を認めなくても法に従って自ら毒杯を仰いだ話が鮮明に記憶に残っています。また、ブッダの言葉の中に、姦淫するなかれ、盗むなかれ、生き物を殺生するなかれという言葉がわたしの心に刻み込まれています。一方で、親鸞は言っています、悪人も救われると。
少なくても2500年も前から賢者たちが言っていることの中には普遍的な真理が含まれているような気がするのです。
わたしは、日々の暮らしの中で妻子の他に大勢の人と毎日接しながら、このように感じながら生きています。

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続きです

ブラックカフィ

なぜそう考えるかと言えば自分の幸せのためです 自分の良心に反することをしてそれが自己の幸せに繋がったことがこれまでの人生で一度もなかったからです...

なぜそう考えるかと言えば自分の幸せのためです

自分の良心に反することをしてそれが自己の幸せに繋がったことがこれまでの人生で一度もなかったからです

田舎おやじさんはルールを守って生きていくことが不幸を遠ざけ結果として自分を幸せに近づけることを知ってらっしゃる

ですが
それが強くなりすぎてルールを守ることが目的になっているとお見受けします

ルールを守ることは手段ですか、目的ですか

そこを今一度よくお考えになって欲しい

話していて、田舎おやじさんは理論的に考えることが十分に出来る方だと感じました
でもそれを邪魔している何があなたの中にはある
本来のあなたらしく物事を考えれるようになれば「不倫してでもセックスしてぇなぁ でもバレたらヤバいしなぁ」なんて思いに苦しむことはなくなるはずです



何の話をしてるんだこいつはと思われるような読み取りづらい部分も多々あったと思いますが、わたしの伝えたいことと願いは最後の4行です
長々とお付きあいありがとうございました
どうかお幸せに

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こんにちは

ブラックカフィ

慰謝料云々の話は不要でしょう この記事から個人を特定することは不可能ですから これだけははっきりと申し上げたい わたしはバレなきゃ何やってもいい...

慰謝料云々の話は不要でしょう
この記事から個人を特定することは不可能ですから

これだけははっきりと申し上げたい
わたしはバレなきゃ何やってもいいなんて微塵も考えていませんしそれはわたしが一番嫌いな考え方です
田舎おやじさんにそう受けとめられているならわたしの文章構成力が未熟だということでしょう
せっかく話にお付きあいいただいているのに、その点は申し訳なく思います


バレなきゃ何やってもいいなんて考えは断固認めない一方で、わたしは社会的ルールや社会的制裁などというものを尊重はしても自分の意思行動決定の重要な要素とはしない

自分の良心に反するか否か
これを最大限に優先して決定します

風俗にいってセックスをすることは社会的ルールに反していないし何の制裁もない
でも自分のパートナーが傷つくならそれはわたしの良心に反するので風俗にはいかない
そういうことです

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「世間には理解しがたい私たちの関係」?

田舎おやじ

「世間には理解しがたい私たちの関係」だけど、「私らしくいられるこの関係に満足しているのです」と開き直られると、なんとも返す言葉も思い浮かびません...

「世間には理解しがたい私たちの関係」だけど、「私らしくいられるこの関係に満足しているのです」と開き直られると、なんとも返す言葉も思い浮かびません。
しかし、上記の言い分が逆に世間一般で受け入れられることだとしたら、結婚制度そのものが意味をなさなくなりますね。
好きになったらセックスをし、子供ができても、その相手に飽きてきたら別の相手を探してセックスをし、自分らしくいられたらOKということですね。
良いか悪いか別として、まるで動物みたいです。
人間社会にはルールがあって、それをやぶったら一定の制裁があります。
それを怖れて、たとえ現在のパートナーとまったく心がつながっていなくてもがんばって生きている方が大半だと思いますよ。

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