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ボクシング元世界チャンピオン 竹原慎二さん

一病息災

[ボクシング元世界チャンピオン 竹原慎二さん]膀胱がん(1)「広島の粗大ゴミ」上京決意

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[ボクシング元世界チャンピオン 竹原慎二さん]膀胱がん(1)「広島の粗大ゴミ」上京決意

 24戦無敗で、ボクシング世界ミドル級のチャンピオンになった。弱冠23歳、本当に強かった。日本人王者の中では最重量級だ。

 引退後はテレビ番組「ガチンコ!」で、気の荒い若者たちをボクサーに育てる鬼コーチとして活躍。しかし、血尿や激痛で、2年前に 膀胱ぼうこう がんと判明、全摘出手術を受けた。死も覚悟したが、今は体調回復を実感できるようになった。

 広島県の出身。焼き肉屋やスナックなどを切り盛りする両親と、一つ違いの兄の4人家族で、みんな背が高い。少年ソフトボール部のキャプテンをやり、中学は柔道部。だが、夜、両親のいない家は、同じ年頃の少年のたまり場になり、ワルの仲間に入ってしまった。

 中学生なのにたばこを吸い、シンナーに手を出し、暴走族にも入った。高校への進学がかなわず、塗装会社の見習いなどをしたが、長続きしなかった。

 けんかも繰り返し、大けがをさせたり、打ちのめされたり。そんな息子に、ボクサー経験のある父は「けんかをしたかったら、堂々とリングの上でやれ」とボクシングを勧めた。

 「オレは大きな体を持て余した『広島の粗大ゴミ』。このままだと、悪の道に入ってしまう。当時の生活がいやで、自分を変えたくて、父が命じた東京でボクシングをやる決意をしました」

 16歳の少年には、外国と同じくらい遠い所だった。

  ボクシング元世界チャンピオン  (たけ)(はら)   (しん)() さん(44)

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