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医療・健康・介護のニュース・解説

被災者を支える医療・介護

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保険証なしで受診OK

被災者を支える医療・介護

 

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災害で困っている人には、

社会保障で特別な

対応をしてくれるの?

 熊本地震では、たくさんの人が、学校などに設けられた避難所で暮らしている。食べ物が送られ、ボランティアも駆けつけて支援しているよね。でも、家が壊れて以前の生活に戻れない人や、働けなくなったという人も多くて、大変なんだ。

 病気やけがをした時、保険証を持って病院に行ったことはあるかな。みんなから集めた保険料や税金でまかなう「医療保険」のメンバーだと示すもので、これがあれば治療代や薬代の一部を払うだけで済むんだ。だけど、相次ぐ余震で急いで避難し、保険証が手元にない人も多い。保険証がないために、病院に行けないのでは困ってしまうので、被災者は病院の窓口で氏名や生年月日などを伝えれば問題なく受診できるようにしたんだ。全国に周知されているから、熊本県外の知り合いを頼って避難した人も、そこで医療保険を使った診療を受けられる。

 また、自宅が全半壊したり、家計を支えてきた人が大けがや失業をして収入が断たれたりしてしまうと、治療代や薬代の一部を窓口で払うことも難しくなる。熊本県内の市町村が運営する「国民健康保険」や75歳以上の「後期高齢者医療制度」の加入者などでこうしたケースに当てはまれば、窓口での支払いは無料になるんだ。

 お年寄りが、身の回りの世話や、食事・入浴の手助けを受ける時に使う「介護保険」でも基本は同じ。介護保険証を持たずに避難していても、事業者に氏名や生年月日などを伝えれば、いつも通りにサービスを受けられる。ふだん自宅でヘルパーの訪問介護サービスを受けている人は、事業者に相談すれば、避難先に来てもらうこともできる。

 熊本県内の自治体が運営する介護保険加入者で、自宅が全半壊するなどの大きな被害を受けた人は、通常は1~2割の自己負担も当面、ゼロになる。

 5年前の東日本大震災みたいな大災害が起きた時には、こうした被災者向けの支援メニューが用意されることが多い。起きてほしくないけれど、いざという時のために覚えておきたいね。(滝沢康弘)

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 「猫ピッチャー」の作者、そにしけんじさんの話「社会保障は難しいイメージもありますが、実は身近で大切な問題。若い人も含めて、自分たちの生活を考えるきっかけにしてほしいです」

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