宋美玄のママライフ実況中継
医療・健康・介護のコラム
妊産婦の自殺の多さに衝撃…産後うつの理解広がって
先週の水曜日で息子が生まれて、丸5か月たちました。今のところ毎日ニコニコ過ごしていますが、自我が芽生えると娘のように一筋縄では行かなくなるのでしょうか。娘は毎日楽しく幼稚園で遊んでいるようで、何よりです。毎日バタバタですが、ニコニコの子供たちと過ごす日々はきっと貴重な日々なのだと思います。
先日、東京で日本産科婦人科学会が開かれました。昨年は妊娠初期で体調が悪く参加できませんでしたが、今年は母に子供たちをみてもらって参加しました。興味のあった妊娠とうつに関するセミナーと、児童虐待に関するセミナーに出席しました。専門医の更新のための単位となるセミナーだったこともありますが、両方とも満席で、意識の高さが感じられました。
出血などによる死よりも多い妊産婦の自殺
先日の報道で、東京23区で2005年から14年までの間に63人もの妊産婦(妊娠から産後1年まで)が自殺で亡くなっていたことが分かりました。産後の自殺の原因では産後うつが一番多かったそうです。割合にすると出産10万人あたり8.5人となり、出血などによる妊産婦死亡率の約2倍にあたるそうです。出血などの急変に対する対策は搬送システムを整えるなど、少しでも母体死亡を減らすための対策がこれまでにも講じられてきましたが、その約2倍ものお母さんたちが自殺という形で命を失っているというのは衝撃ではないでしょうか。
メンタルケアの充実へ 問診票の導入や通院歴確認
こちらのブログでは、何度か、産後は女性ホルモン(エストロゲン)が激減し、体が物理的に傷つき、昼夜なく育児をしなければいけないという環境の変化からうつになりやすく、日本では約10~15%もの母親が産後うつになっているということを書きました。周産期のメンタルケアについては、妊婦健診や出産を行う施設間でのケアのムラがあると感じていましたが、日本産科婦人科学会がつくる診療ガイドラインの来年の改定では、産後うつ問診票を診療に取り入れるなど、今よりきめ細かな管理を勧める方向だと報道されました。今回の学会のセミナーでも、産後うつ問診票までは取り入れられなくとも精神科の通院歴を確認するだけでも効果があるという旨のお話がありました。
せっかく、出産を終え、母子ともに無事だったのに、多くの人が産後うつで 辛 い思いをしたり、中には自殺を選んでしまう母親たちがいることはとても悲しいことですし、我々産婦人科医にできること、すべきことはまだまだあると思います。医療に関わらない方の間でも、産後や産後うつについての理解が少しでも広まりますように。
またこちらでも取り上げていこうと思います。
時間の問題じゃない
二児まま
1人目の時はミルク育児でしたがうつ症状は全くありませんでした。2人目を出産し1年半の授乳が毎日続き夜もひどい時には新生児のように欲しがり精神的に...
1人目の時はミルク育児でしたがうつ症状は全くありませんでした。2人目を出産し1年半の授乳が毎日続き夜もひどい時には新生児のように欲しがり精神的にも肉体的にもしんどく2歳になった今でも寝つきが浅い為私自信も不眠症となっています。生理前から生理中は早く死にたい消えたいそんな事ばかり考えてしまいます。手のかかる子は大変です。
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私も
母レモン
育児雑誌を見ても、散歩へ行っても、まわりのお母さんたちは みんな 子育てを楽しんでて、イキイキして(るように)見えてた。 自ら望んで母親になった...
育児雑誌を見ても、散歩へ行っても、まわりのお母さんたちは みんな 子育てを楽しんでて、イキイキして(るように)見えてた。
自ら望んで母親になったはずなのに。
世の中の母親がみんな出来るのに、どうして私は、、、って自分のこと責めてたなー。
何も悪くないのにね。
夫は激務で、夜中にひとり、泣き止まない息子を抱きながら、自宅マンションのベランダから
飛び降りたらラクになるかな?って思ったこともある。
当時はわからなかったけど、きっと私も産後うつだったんだと思う。
今 子育てがつらいと感じているお母さん。
一人で頑張り過ぎないで下さい。
大変な時期は、実はあっという間です。(今は一生続くように感じるかも知れませんが 笑)
疲れた時は、遠慮なく周りに甘えましょう。
母は強し!一緒に子育て頑張りましょ〜〜!
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1年過ぎても
辛い
ご指摘の様に、出産後辛い時期は何度もありました。 出産後1年過ぎる頃には生理が始まって、母親は気分的にも体力的にも落ち込むことがありますが、子供...
ご指摘の様に、出産後辛い時期は何度もありました。
出産後1年過ぎる頃には生理が始まって、母親は気分的にも体力的にも落ち込むことがありますが、子供は容赦ありません。遊びたい、外に出たい、あれが欲しい、これがない、お腹が空いた、退屈だ・・・
もう少し気軽に預けられる託児可能な施設ができないと、この核家族が主な社会では子育てするには本当に厳しいです。
ギブアップ!と有休など公明正大に休みを取ることも叶わない現実。
ある番組でお母さんが出産育児体験を「何の罰ゲームかと思った。」と言ってますが、まさにその通りだと思いました。
環境だけじゃなく、街中でも子供を邪魔者扱いするのではなく、時に泣いている時に笑ってあやそうとしてくれるおばあちゃんなどは、とてもありがたく嬉しい存在です。
そんな温かい目を少しでも増やしていってくれたら、お母さんもずっと楽になります。どうかよい社会を。
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