ボンジュール!パリからの健康便り
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パリで健康ブーム…有機食品市場、続々オープン
パリは健康ブームで、街には新しいビオ(有機食品)のスーパーマーケットが、どんどんとオープンしている。野菜や果物から肉、チーズやパン、日本のうどんやそばまで売っている。お米やナッツ類の量り売り、ハーブティーや化粧品、サプリメントの種類も豊富で日用品のほとんど全てがそろう。
17区(土曜日)と5区(日曜日)の2か所のビオマルシェ(有機食品の市場)も大人気だ。いつも大勢の人でにぎわっている。長蛇のレジに並ぶことを避けるため、早起きして開店早々に行くのが良い。
ビオのマルシェで私が買うお店は決まっている。かわいらしい女性ばかりの質素なお店で、品数も少なく、どれもいびつな形で土がたっぷりとついている。彼女たちも土だらけになりながら働いている。となりの店にはあって、その店にはないものもある。聞けば、小声で「今は時期ではないので収穫できません」という。確かに……。ビオにもいろいろあるようだ。
地方のビオ野菜を配達してくれるサービスもある。インターネットで申し込むと、その時期に取れた野菜がバランスよく、袋いっぱいに詰めて配達される。どんな野菜や果物が来るのかを待つのも楽しい。いつもなら、献立を考えてから買い物をするのに、その逆で、ビオの配達が来て中身を見てから献立を考える。想像力がわいて、ワンパターンになりがちな献立に変化が出て面白い。どれも100%がビオというのはなかなかないと思うが、自然農法で栽培された野菜は味が濃く、野菜本来の味がする。
フランスは農業国であるが、隣国からの陸送で安価な野菜や果物などが入ってきており、農薬の心配などから最近ではフランス産の無農薬のビオを求める人が増えてきているのだろう。
おしゃれなビオのレストランもたくさんオープンしている。玄米や季節の野菜を使った献立が人気で、テイクアウトのお弁当もあり、ランチにはピッタリ。スーパーもマルシェもレストランも若干割高ではあるが、人気は衰えず、これだけフランス人が健康に気を使っているのかと驚く。
食品だけでなく、アロマオイルや、自分で好きな精油を調合して石けんやシャンプー、保湿クリームなどを作るための素材を売っているお店はとても込み合っており、レジにはいつも20人くらいの人が並んでいる。また、こういったナチュラル化粧品ばかりを集めたお店にも関心が集まっている。
健康ブームといえば、ご存じの通り世界的なブームのランニングについでヨガ、ピラティスが人気。フランス人はあまり運動をしないと言われているが、最近は体を動かすことにも注目が集まっており、食と運動、体の内外から健康になろうという意識が高くなってきているように思う。
■今週の一句
恋をして いると今さら 黄水仙
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イギリスでもオーガニック(有機)食品はすっかり定着していて、ロンドンにあるアメリカ系のオーガニックスーパーも大繁盛のようです、私は足を踏み入れたことはありませんが・・・。オーガニックコットンで作った赤ちゃんの服といった物もあるようですね。また、南イングランドの農園でオーガニック野菜を栽培しロンドンまで配達して下さる日本人の方もいらっしゃいます。
(水仙の花、うちも1ポンドのつぼみの束を毎週スーパーで買って来て窓辺に飾っています。今年は確か3月1日にお目見えしました、外が寒くてもそこだけ春を感じさせてくれますよね。もうすぐシーズンも終わりだと思うと寂しいです。)
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