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医療・健康・介護のコラム

気楽な気持ちで!身体の感覚を再確認する習慣

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身体は「記憶する」機能がある!

 一度覚えた筋肉の動きや感覚は、「筋感覚のイメージ」として記憶されることが、スポーツ科学(運動行動、運動制御)の分野でも研究されています。身体は脳の指令によって動きますから、意識して動かすことを繰り返すと、その動きは脳と共に筋肉にも記憶されていく、と説明するとイメージが伝わるでしょうか。トップアスリートの場合は、この精密さがスーパーパフォーマンスにつながったりするのだと思います。

 人の身体には、様々な仕組みがありますね。しかし、あまり難しく考え過ぎず、身体の感覚を再確認していく「意識的」な習慣を持つこと。そうすることで、じぶんの身体との対話ができるのではないかと思います。じぶんの身体に集中してみると、これまで何となくしている当たり前な動作の中に、意外と感覚を再認識できる気付きがあるかもしれません。そして、こころと身体のつながりはとても強いと感じられます。そうした意味合いからも、身体の健やかさはこころの充実にもつながると思えるので、私は日々、何げないことを「意識」する時間をとても大切にしています。

 今日は、ヒールを履いてお仕事に出かけました。最近、ジョギングもあまりできていないし、何か運動につながることはないかと考えました。それで、「なるべく靴音を出さないようにして歩いてみる」、そんな誰もきっと気付かないような何げないチャレンジをしてみました(写真)。靴音を出さないで歩くというのは、いろいろな筋肉を使わなくては成り立たず、とっても難しいです。これも筋肉への「意識的」なアプローチとして、ウォーキングとエクササイズを組み合わせたような運動になるかと思います。そうやって、自分に刺激を与えながら、身体のいろいろなパーツの存在を再認識しています。

 みなさんもぜひ、気楽な気持ちで自分のオリジナル「意識」ポイントをさがして、続けてみることの楽しさ、見つけてみてくださいね。身体はちゃんと、ヒントや答えとなるシグナルを出してくれるのではないでしょうか?

 それでは、また次回のカフェでお会いしましょう!

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室伏由佳(むろふし・ゆか)

 1977年、静岡県生まれ・愛知県出身。株式会社attainment代表取締役。2004年アテネオリンピック女子ハンマー投げ日本代表。円盤投げ、ハンマー投げ2種目の日本記録保持者(2016年4月現在)。12年9月引退。

 アスリート時代には慢性的な腰痛症などスポーツ障害や婦人科疾患などの疾病と向き合う。06年中京大学体育学研究科博士課程後期満期退学(体育学修士)。スポーツ心理学の分野でスポーツ現場における実践的な介入をテーマに研究。現在、スポーツとアンチ・ドーピング教育についてテーマを広げ、研究活動を継続。現在、上武大学客員教授、朝日大学客員准教授や、聖マリアンナ医科大学スポーツ医学講座、徳島大学医学部、中央大学法学部など、複数の大学において非常勤講師を務める。スポーツと医学のつながり、モチベーション、健康等をテーマに講義や講演活動を行っている。日本陸上競技連盟普及育成部委員、日本アンチ・ドーピング機構アスリート委員、国際陸上競技連盟指導者資格レベルIコーチ資格、JPICA日本ピラティス指導者協会公認指導師。著書に『腰痛完治の最短プロセス~セルフチェックでわかる7つの原因と治し方~』(角川書店/西良浩一・室伏 由佳)。

公式ウェブサイトはこちら

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