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[めまい対策](3)食事、運動で内耳血流改善

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[めまい対策](3)食事、運動で内耳血流改善

 めまいがある人は骨量が少ない、という報告がある。寝込んだり安静にしたりして、日光にあたらない生活も一因だ。日々の食事では、カルシウムやビタミンD、ビタミンKをとりたい。

 めまいが改善しないと、不安が高まり、うつ症状や睡眠障害を招きやすい。不安を和らげるホルモンのセロトニンを作るアミノ酸・トリプトファンやビタミンB6が豊富なバナナや大豆、ナッツ類がいい。

 ただ、吐き気をもよおし、ズキズキする片頭痛を伴うめまいは別。ナッツ類は、チョコレートやチーズ、赤ワインと同様、血管を拡張させて症状を誘発するので食べ過ぎに注意したい。マグネシウム不足も引き金になる。マグネシウムが豊富な大豆や海藻類で防ごう。

 飲酒は平衡感覚を鈍らせるが、国立病院機構東京医療センター(東京都目黒区)の耳鼻咽喉科の五島史行さんは「禁酒はストレスになりかねない。適量にとどめるよう助言します」と話す。

 めまいを和らげるポイントの一つに、内耳の血流改善がある。動脈硬化を防ぐため、塩分は控えめにし、食物繊維を積極的にとろう。

 北里大神経耳科教授(神奈川県相模原市)の長沼英明さんは、内耳の血流改善を促すために、水泳や水中歩行を勧める。体に水圧がかかると、静脈から心臓に戻る血液が増えて、内耳でも血流が良くなる。

 自分でも水泳を楽しむ長沼さんは「プールという非日常の空間で運動に集中し、日頃の悩みを忘れることで、ストレス解消にもなる。この点も、良い効果をもたらす」と話している。(中島久美子)

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