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折り紙(下) 仕上がりイメージして

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折り紙(下) 仕上がりイメージして

折り紙で作られた人形に見入る来場者たち(大阪市の阿倍野市民学習センターで)

 日本折紙協会師範で、なにわ・みおつくし会(大阪支部)の支部長を務める梅本吉広さん(65)に折り方が上達するコツを聞いた。

 まず、紙が破れやすい繊維の縦目に沿って折ることが原則。繊維の目の見分け方は「人さし指の腹で紙の中央部を下から支え、たわむ方向が縦目」と解説する。

 紙の角と角を合わせる作業は、紙を机に置くより持ち上げた方が作業しやすい。指の腹で、ずれを修正しやすいためで、折り筋をしっかり付けるため、竹べらなどを利用することもある。

 作品の仕上がりをイメージしながら折ることも重要。どの部分を折っているか理解していなければ「全体のバランスが崩れてしまいがち」と指摘する。

 大阪支部の37人は今月初め、大阪市内で展覧会を開き、約50点を来場者に披露した。ラグビー日本代表としてW杯で活躍した五郎丸歩選手のキックのフォームを表現した作品やカラフルな幾何学模様のくす玉など、趣向を凝らした作品ばかりだった。

 娘と2人で訪れた同市東住吉区の主婦小浜千津子さん(61)は「折り目がピンと張っていると、作品に品が出る。奥深さに触れ、本格的に学びたくなった」。梅本さんは「折り紙を生きがいにするシニア世代も多い。何歳からでも始められるので、気楽に取り組んで」と呼びかけている。

 梅本さんの折り紙講座の受講希望者は、近鉄文化サロン阿倍野(06・6625・1771)へ。

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