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ボンジュール!パリからの健康便り

コラム

増えるスマホ中毒、寝室に持ち込み睡眠障害も

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 スマートフォンが普及し、メトロやバスの乗車中や歩いている時など、電話やメッセージ交換、ゲームなどをしている姿を見かけるようになった。仕事場でもほとんどの人が片時も離さずに携帯しているのではないだろうか。

 フランス国立「睡眠と覚醒研究所」によると、フランス人の約半数が寝室にもパソコンやスマートフォンやタブレットなどを持ち込んでいるという。目覚まし機能を使う人もいるだろうが、夜中でもメッセージやメールを受け取り、その音や明かりで睡眠を妨げられ、睡眠不足から睡眠障害に至るまで問題が広がってきている。メッセージを受け取った人の多くは、返信までしてしまい、その後、眠りにつけない人もいるという。メッセージの内容によっては、睡眠に悪影響が出ることも当然あるだろう。

 ほとんど中毒といっていいほど依存しているフランス人も多く、睡眠障害を訴える人に寝室へのスマートフォンやタブレットの持ち込みを禁じたところ、大きな改善がみられたという。睡眠障害を訴えている人の約7割以上が、こういった夜中のパソコン、スマートフォン、タブレットなどによる覚醒が引き起こす睡眠不足が、翌日の学業、仕事に影響を及ぼしていると答えている。

 こういった慢性的な睡眠不足を解消するために、週末に寝だめすることで、なんとか帳尻をあわせているという。う~ん、なんとも耳の痛い話である。私も寝室にスマートフォンを持ち込むのは睡眠の妨げになることはわかっている。でも、目覚まし機能や便利さから、ついつい枕元に置いて寝てしまうことが多い。

 先週末の夏時間への切り替えなども自動で、寝坊することもなく、かなり便利だ。「何もしないのがバカンス」と言って、日がな一日ビーチに寝そべっていることが大好きなフランス人が、今はバカンス中でもスマートフォンを手放さないという。そしてそのほとんどが寝室まで持ち込んでいるらしい。日中はともかく、寝室に持ち込むことは睡眠障害を引き起こす原因の一つともなるので、極力、寝室への持ち込みを控えるように専門家は呼びかけている。

 麻酔科の医師の話では、眠る前に楽しいことやうれしいことなど、何か心が軽く、明るくなることを考えながら眠ることがとても大切だと聞いた。それによって睡眠の質が変わるという。眠る前のイメージが悪いと、悪夢を見てしまうこともあるらしい。眠る前のスマートフォンのメッセージやメールの内容が必ずしも明るい話題ばかりとは限らない。時には嫌な気持ちになることもあると思う。私は眠る前に日記を書いているのだが、毎日いいことばかりではないし、明るい話題ばかりではない。眠る前のイメージが大切なことを知り、せめて日記の締めくくりには何か楽しいことを書くことにしている。

■今週の一句

さくらさくら セーヌを渡る 夜に酔う

増えるスマホ中毒、寝室に持ち込み睡眠障害も
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ボンジュール!パリからの健康便り_古田深雪_顔120px

古田深雪(ふるた みゆき)

1992年渡仏。
1997年より医療通訳として病院勤務。

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2件 のコメント

耳が痛い話ですね

パパノエル

前回は歯ブラシ情報ありがとうございました! 今日、ファーマシーに行く用事があるので、ついでに歯ブラシコーナーを覗いてこようと思います。 スマホ中...

前回は歯ブラシ情報ありがとうございました!
今日、ファーマシーに行く用事があるので、ついでに歯ブラシコーナーを覗いてこようと思います。

スマホ中毒、本当に耳の痛い話題です。
家にいてもSNSやネットニュースなどを頻繁にチェックしてしまい、最近は家に帰ってからスマホを見るのは夕食の準備中に台所で見るだけと決めています。片手に菜箸、片手にスマホで(笑)

寝室では、私もスマホの目覚しを使っているのですが、電磁波の影響も心配で、寝室に入る時に機内モードにしています。

メトロでもスマホに夢中な人をよく見ますが、これは私はしないようにしています。最初はスリに狙われるのが嫌でメトロや外ではスマホを出来るだけ出さないようにしていたのですが、11月のテロの後は周りへの注意力が散漫になるのを防ぐために、イヤホンで音楽を聴くのも止めました。めちゃくちゃ小心者なんです。。。

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イギリスでもスマホ・タブレット・パソコンを四六時中見ていないと気が済まないという、所謂デジタル中毒が問題になっており、5分毎にSNSをチェックせずにいられない(悲惨な)人の話を読んだことがあります。
また、就寝一時間前には画面を見るのをやめるよう勧められていますが、うちの主人も娘も寝る直前までベッドの中でスマホやタブレットを見ています、まあ主人に限ってはいつでもどこでもすぐに高鼾ですが(笑)。
ロンドン地下鉄の郊外の部分は地上を走っているのですが、電車がトンネルを出た途端、同じ車両に乗っている乗客が皆一斉にスマホを取り出す光景に出会います(ちなみに私の携帯電話はガラケーでしかも普段は電源も入っておりません)。歩きスマホも以前はひったくりに狙われる可能性があるので要注意と言われていたものの、あまりにもやっている人が増えたため普通になりました。

欧米各地のホテルのレビューを読んでいると「Wifiがロビーでしか使えない」「部屋にWifiはあるものの遅くて途中で切れてしまう」等書かれてありますが、私はホリデー先ではメールのチェックをしないことにしており(たかが3日4日ですし)、ガイドブックを持っているため観光地を検索する必要もなく(分からないことがあればレセプションの人に訊きます、現地の方との交流にもなりますしね)、ホリデー中はデジタルデトックスのチャンスだと思います。

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