めまい対策
元気なう
[めまい対策](2)自宅でリハビリ、小脳鍛える
めまいは寝ていては治らない。リハビリが必要だ。
体のバランスは、目と耳、足の裏の3か所が受け取る平衡感覚を小脳が統合して保っている。繰り返すめまいの多くは、耳の平衡感覚器・内耳に支障が起こり、小脳に適切な情報が運ばれずに起こる。
リハビリは、内耳の代わりに、小脳の働きを鍛えてバランスを保つのがねらい。目や首、足の動作が中心になる。
眼球や頭、指を動かす。くらくらしても続けると、「振り返る」「視線を移す」などの動作でめまいが起きにくくなる。
国立病院機構東京医療センター(東京都目黒区)では、5日間ほど入院させて集団で指導し、自宅で実践してもらう。
同センターの耳鼻咽喉科医・五島史行さんは「薬だけがめまいの治療法ではありません。リハビリは、めまいに伴う不安も和らげます」と話す。
めまいリハビリは、スタッフ不足や保険がきかないことから、指導する医療機関は限られる。五島さんや、横浜市立みなと赤十字病院耳鼻咽喉科の新井基洋さんは、一般向けの解説本を出版している。
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