わたしの医見
医療・健康・介護のコラム
不安が残る一言
岐阜県八百津町 男性公務員 47
毎年受けている人間ドックで嫌な思いをしたことがある。
腹部の超音波検査の最中に、内臓が悪いと言われた経験がないかどうか、検査技師が尋ねてきた。言われたことがないので、何か問題があるのかどうかを問い返すと、「いえ、何でもないです」と答えた。
幸い、後日送られてきた検査結果に異常はなかった。検査技師本人に悪気はなかったと思うが、あの一言が頭から離れず、本当は悪い病気ではないかと、不安や疑いも残っている。
検査技師も医療従事者として、患者に対する言葉の掛け方をきちんと考えてほしい。
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miikun
超音波検査の最中にありがちな光景です。「いえ、何でもないです」というのはぶっきらぼうのようでもあり、心にひっかかる答えですね。 臨床検査技師は自...
超音波検査の最中にありがちな光景です。「いえ、何でもないです」というのはぶっきらぼうのようでもあり、心にひっかかる答えですね。
臨床検査技師は自分が取った所見を医師に伝えるのが仕事です。自分の考えた病名を記録する場合もありますが、医師が診断するまでは「仮」の扱いでしかなく、患者さんにお伝えするわけにはいきません。
診断をして患者さんにお伝えするのはもっぱら医師の仕事になります。「何でもない」と言ってしまうと、正常であるという診断を技師がしたとも受け取られかねませんし、正しい対応ではなかったと思います。
面倒でも「大変申し訳ありませんが、検査結果について技師がお話してはいけないことになっているので、後で医師から説明を聞いてくださいね」と答えるべきだったと思います。
これは医療者側の事情ですから一般の方がご存知ないのは無理もありません。本来は検査を始める前にきちんと説明しておくべきことのようにも思われます。
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