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Q 最近よく聞く「マタハラ」

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妊娠、出産 職場で不利な扱い

 

Q 最近よく聞く「マタハラ」

 

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 坂本 知佳 県立高校2年。共働きの両親と暮らす。数学が得意。

 Q 最近よく「マタハラ」って言葉を聞くけれど、どんな意味なの。

 A マタニティー・ハラスメントの略だよ。マタニティーは日本語で母らしさ。ハラスメントは嫌がらせの意味。女性の妊娠や出産を理由に、職場で不利益な取り扱いをすることだ。

 Q 不利益って?

 A 解雇されたり、自主退職を促されたり、契約を打ち切られたりするのがよくある事例だ。妊娠した女性に、「迷惑だ」「辞めたら」なんて言葉を浴びせるのもマタハラになる。

 Q ひどい! 誰がそんなことをするの。

 

 A 国の昨年の調査によると、職場の男性上司が2割弱と最も多くて、女性の上司も1割強あった。

 

 Q 職場の仲間に、なぜそんなことをするのかな。

 

 A 男の人が、妊娠、出産について十分に理解していないことがまず挙げられる。加えて、産休(産前産後休業)や育休(育児休業)を取る女性の代わりに、仕事量の増えた同僚らの怒りの矛先が、当事者に向かってしまうことも要因だ。本来は会社に対応を求めるべきだけれど、人手不足の職場も少なくないからね。

 

 Q その育休も、当たり前に取ることができ、働き続けられると思っていたけれど、違うみたいね。

 

 A 残念ながらそうだね。育休取得後に職場復帰した女性の割合は正社員で43%、非正規社員でわずか4%だ。

 

 Q 非正規社員が4%って、低すぎる。育休って誰でも取れるんでしょう?

 

 A 原則はその通りだけど、非正規の人の場合は条件がある。同じ会社に1年以上続けて雇用されていることや、子どもが1歳になった以降も雇われる見込みがあることが求められる。

 

 Q 見込みがあるかどうかなんてわからない場合もあるじゃない。

 

 A そういう声は多く、国の有識者会議が昨年末に削除を決めたばかりだ。今後、国会で議論されるよ。

 

 Q マタハラをなくすにはどうしたらいいの?

 

 A 職場環境を良くするだけでは難しい。被害にあうのは、保育園の送迎や家事で勤務時間が短い人や、子どもの病気で休みや早退を繰り返さざるを得ないような人が多いんだ。女性だけが家事も育児も背負いながら働くのではなく、夫婦が平等に育児を分担する社会に変えていく必要がある。

 Q 仕事で毎日、帰宅が遅かったら、育児なんてできない。

 A 確かに個人の心がけだけでは解決できない。企業が、残業しない職場の雰囲気作りを行うなど、社会全体で取り組んでいかなくてはね。(板垣茂良)

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