オトコのコト 医師・小堀善友ブログ
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オトコも気になる女性の性機能障害(3)女性用バイアグラ?「アディー」の効果と評判
前回のブログでも記しましたが、米国内では2015年10月から、閉経前の女性の性欲低下に対して新薬のフリバンセリン(商品名アディー)が使用できるようになりました。アメリカでも「女性用バイアグラ」などと称するニュースが出ていましたが、バイアグラとは薬効が全く異なります。
実は、個人的にはこの薬に非常に興味があり、可能であれば私が米国にいる間にプライベートで使ってみたいな、と思っていました。当然私の妻にですよ。しかし、処方を受けるのは少し難しいということが調べたら分かりました。
バイアグラが発売された1998年当時、最初の1か月で何と50万人もの男性がその薬の処方を受けたという記録があります。さて、アディーはどのくらいの女性に処方されたと思いますか?
実は、最初の数週間で、たったの数百人しか処方されなかったのです。
それにはいくつか理由があるとされています。
1) アルコールが飲めない
この薬と併用してアルコールを飲むことにより、めまいや低血圧などの副作用が起こるとされており、意外とこれを理由にこの薬を拒否する女性も多いそうです。
また、プラセポ(偽薬)と比較して10%ほどしか症状が改善しないということも指摘されています。
2) 値段が高い(月$780、約¥95,000)
この薬は性交渉の前だけに飲むバイアグラ等とは違い、毎日飲む必要があります。その理由は、もともとが抗うつ薬で開発されていた薬であり、神経的に働く薬なので、持続的に内服する必要があるためなのです。
3) 処方できる医者が少ない
この薬は特殊な訓練を受けた医療専門家でないと処方できないと米国食品衛生局により決められています。この手続きにはFAXが必要であり、それが煩わしくて手続きが進んでいないそうです。米国内の産婦人科とプライマリケア医のたった1%の5600人しか現在は認定されていないそうです。
また、アディーがさほど売れない理由として、閉経前の性欲低下の症状を訴える女性が少ないとの指摘もあるそうです。
この薬を販売している会社の株価が下落したとのニュースもありました。どうも、バイアグラのようにヒット商品になるわけではなさそうです。
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私もよく分かりませんが
女性
男性は「溜まる」ので出さないといけないけど、女性はそれはありません。 多分に、愛情、気持ち的なものが関係してくるし、個人差が大きく、また、同じ人...
男性は「溜まる」ので出さないといけないけど、女性はそれはありません。
多分に、愛情、気持ち的なものが関係してくるし、個人差が大きく、また、同じ人でも、年齢や生活状況により、また、相手やシチュエーションによって、その気になったり、その気にならなかったりすると思います。
たとえば、私の場合、(夫婦として良くなかったと思いますが)出産して子どもが可愛く子育てに夢中になり、母親としての自分が大きくなり、性欲はなくなりました。
もともと主人とのセックスはそれほどいいものとは思えなかった。
主人はもともと淡泊で病気をしたりして、セックスはなくなりました(主人とはずっと仲は良く、おしどり夫婦でした)。
40代後半で、ある男性と出会い、突然恋に落ちてしまいました。
16年ぶりでしたが、セックスがこんなにいいものとは知りませんでした。
彼がセックスが好きで、上手だということもあると思いますが、身体の相性がとても良いようです。
私は彼の体臭や汗のにおいも大好きで、肌に触れていると、お互い落ち着きます。
しっくりくるというか、こういうのを「肌が合う」というのでしょう。
以来7年目ですが、だいたい月に4,5回から多い月は8、9回逢っています。
セックスは習慣だと思います。
しなければしないで済むし、コンスタントにしていると、することが当たり前になるのでは?
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効果は?
平助
で、効果はどうだったんですか? 処方された患者さん方は、性欲がグングン上がり、ハラショーってな感じになったんでしょうかね? そこが知りたい。
で、効果はどうだったんですか?
処方された患者さん方は、性欲がグングン上がり、ハラショーってな感じになったんでしょうかね?
そこが知りたい。
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