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Q 民生委員とは

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住民の生活状況見守る

 

Q 民生委員とは

 

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 Q 先週、「民生委員」という人が家に来て、祖父母と話をして帰った。どんな人なの?

 A 民生委員は全国各地に約23万人いる。地元住民の生活の相談に乗り、必要な助言や援助、情報提供を行う。「地域の身近な相談相手」であり、「行政・福祉サービスとのつなぎ役」と言えるね。

 Q 具体的に教えて。

 A 例えば、高齢者宅を訪問し、状況を把握する。体調を崩していないか、福祉サービスを利用できているか、生活費に困っていないか――。市町村などに対応を依頼することもある。

 Q 民生委員が関わるのは、お年寄りだけ?

 A 民生委員は、児童委員を兼ねる。子育て世帯や妊産婦の支援なども重要な職務だ。虐待の早期発見、いじめや不登校などの把握に努める。登下校時の声かけ、巡回活動もする。ほかに、生活困窮者や障害者などの力にもなっているよ。

 Q 幅広いんだね。1人で何世帯を担当するの?

 A 市町村の規模によって異なる。国の参考基準では例えば東京23区は220~440世帯ごとに、町村部は70~200世帯ごとに、1人配置される。

 Q どのくらい活動しているの?

 A 2014年度の1年間で、民生委員1人当たり、家庭訪問や電話連絡を167回行っていた。相談・支援は27・9件、地域福祉活動は38・3件だった。

 Q けっこう忙しいんだね。お金はもらえるの?

 A ボランティアで、給与(報酬)はない。交通費や電話代などとして自治体が支給する活動費は原則年5万8200円。実態は「手弁当」の奉仕活動だ。

 Q 役所の人ではないの?

 A 身分は特別職の地方公務員だが、県庁や市役所で働く人とは違う。地元で信頼の置ける人が選ばれ、仕事を任される。

 Q どうやって選ばれるの?

 A 人格が優れ、見識が高く、福祉活動に熱心な人などが候補になる。実際には町会や自治会に推されることが多い。市町村の委員会、都道府県知事の推薦を経て、厚生労働相が委嘱する。個人情報に触れる機会も多く、守秘義務が課されている。3年ごとに改選され、再任も可能。次の改選は今年12月の予定だ。

 Q 問題はないの?

 A 最大の課題は「なり手」不足。同じ人がずっと続ける場合も多く、高齢化が進んでいる。さらに、個人情報保護意識の高まりなどで住民の状況把握も簡単ではない。孤独死など対応の難しい問題も増えている。

 Q 大変なんだね。

 A 一人暮らしの高齢者が増加し、住民同士のつながりが希薄になる中、民生委員の役割はますます重要になっている。地域全体で活動を支えていく必要があるね。(小林直貴)

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