堀知佐子の「美食でアンチエイジング」
健康・ダイエット・エクササイズ
ショウガあんかけうどん
ショウガは血行促進や解毒効果がある薬効の高い食材です。その成分は多岐にわたりますが、注目すべきはジンゲロール・ショウガオール・ジンゲロンで、それぞれ体に与える影響は異なります。解毒効果が期待され、生のショウガに含まれているものがジンゲロールで、辛みのもとです。血管を拡張させて血の巡りをよくすることで、体の深部にある熱を手足など末端に広げて体に熱が行き渡るようにし、末端冷え性の改善にも役立ちます。
ジンゲロンは加熱や乾燥することでジンゲロールが変化して出来ます。ジンゲロンには強力な発汗作用があり、ショウガを摂取してすぐ一瞬カッと体が熱く感じるのは、ジンゲロンの作用とされています。血行の促進効果や体を温める効果も認められており、強い抗酸化作用によってお肌や体組織の老化を予防してくれるという点でも注目されています。
ショウガオールも乾燥・加熱によってジンゲロールが変化することで出来る成分で、胃腸の壁を直接刺激することで血流を高め、深部の熱を作り出してくれるといわれています。基礎体温が低い冷え症の方の場合は、加熱したショウガを取ったほうが良いといわれるのはこのためです。いずれにしても血行を促進し、体を温める効果のあるショウガをアツアツに仕上げたあんかけうどんは、様々な形で体が温まるので、冷え性の方にはおすすめの最高の食材です。
[ 作り方 ]
(1) 鍋にだし汁を入れて火にかけ、レンジで解凍したうどんを鍋に入れ、ひと煮立ちしたら、うどんを丼に取り出す
(2) 鍋の中のだし汁にしょうゆ・みりん・水溶き片栗粉を入れてとろみをつけ、皮をむきすりおろしたショウガを加えよく混ぜて、(1)にかけ、さいの目に切ったユズを振る
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