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レスリング金メダリスト 小原日登美さん

一病息災

[レスリング金メダリスト 小原日登美さん]運動性無月経(3)引退後に治療 念願の妊娠

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[レスリング金メダリスト 小原日登美さん]運動性無月経(3)引退後に治療 念願の妊娠

 2012年8月8日、ロンドン五輪レスリング女子48キロ級決勝。ポイントを先取されたが、冷静に巻き返し、逆転で金メダルをつかんだ。観客席に夫、康司さん(34)を見つけると、涙交じりの笑顔で手を振った。「五輪に魔物はいない」。夫が手紙にしたためた言葉も話題になった。

 思い残すことなく現役を引退。次は、「両親に孫を見せてあげたい」が、夫婦の望みだった。過酷な減量で止まった月経。妊娠、出産に向けたハードルを明確にしようと、2人で検査を受けた。医師からは、無月経に加え、排卵を妨げる「 多嚢胞性たのうほうせい 卵巣症候群」を抱えていて、排卵誘発剤を使う必要があると言われた。

 トップアスリートは、引退手続きが完了するまでドーピングの監視対象になる。排卵誘発剤は禁止薬剤にあたり、しばらくは使えない時期が続いた。

 体重はすぐ標準に戻った。だが、女性ホルモンを補充する治療を続けても、数値は回復せず、薬なしでは月経が来ない。どれほど体に無理を強いてきたのか、痛感した。

 13年秋、本格的な治療を始めた。体外受精も覚悟した。「結果的に授からなければ夫婦2人、仲良く生きていけばいい」。そう話し合った。

 翌年1月末、夫の誕生日に、妊娠が分かった。諦めかけたこともあっただけに、思いはひとしおだった。

  レスリング金メダリスト  ()(ばら)   日登美(ひとみ) さん(35)

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